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適切な「断捨離」のメリットはたくさんあります
数年前より「断捨離」という言葉が多く取り上げられるようになりました。
当時は、こんまりさんこと、近藤麻理恵さんご著書の「人生がときめく片づけの魔法」という書籍がベストセラーになり、片付け、そして、断捨離という言葉が広く使われるようになりました。
そして、断捨離のワードで使われている、
断つ
捨てる
離す
という事の見直しがされました。
そして、適切な「断捨離」のメリットはたくさんあります
断捨離しないと、コストがかかります
断捨離で分かり易い例をご紹介します。
例えば、テナントで事務所を賃借していて、数年経つと、いつの間にかモノが増えています。
試作品や販促品が詰められた段ボール箱。
数えきれないほどの印刷物やファイル。
パソコンの備品や什器等。
最初はすっきりとしていた事務所内でも、いつの間にか、色々な「モノ」に占拠されます。
すると、いつの日か、今の事務所では手狭になります。
その時に、
「会社として成長してきたから、これを機に、より広い事務所に引っ越しをしよう」
と考えるかもしれません。
もちろん、その考え自体に悪い事はありませんが、引っ越しをする前に考えなければならない事があります。
今の事務所が手狭になったのは、不要なモノが増えてきて占拠しているのかもしれません。
モノの保管はコストが発生します
不要なモノを多く置いておくと、次のような事が想定されます。
その場所が空いていたら出来たであろう業務の効率化が出来ない。
モノが多い事により精神的なストレスがある。
そして、なかなか実感できないが、事業資金の管理上は考えなければならない、
「モノを置いている事によるコストが発生している」
という事があります。
テナントで事務所や店舗を借りていると、毎月賃料の支払いが発生します。
その支払いは、立地条件や建物自体の価値、そして、その場所のスペースの大きさに対しても支払金額が決まってきます。
例えば、150平米のテナント賃借で、そのうち、不要なモノのスペースとして、15平米を占拠していたとすると、残りの90平米で業務をしている事になります。
そして、このテナントの毎月の賃料が100万円だとしたら、単純計算で、この不要なモノを置いているスペースとしての賃料が、
10万円(100万円×15平米÷150平米)
となり、年間では
120万円(10万円×12ヶ月)
です。
もちろん、不要なモノといっても、当時は必要に迫られてお金を支払って購入し、またいつか使う日が来るまで保管しておかなければならないかもしれません。
モノを置いている事については、それぞれ事情がありますが、このように、モノを置く事によるコストが発生しているのです。
そのため、それが常態化しているようでは、引っ越しをしても、同じような現象になるので、その不要なモノを優先順位や至急性を考えて
「断捨離」
しなければなりません。
断捨離は視覚的な効果だけでなく、思考する上でも高い効果があります
事業上の断捨離は、上述のようなモノだけではなく、事業資金に関わる断捨離をする事も必要となる場合があります。
モノを断捨離すると、視覚的にスッキリし、ストレスも軽減されるという効果等がありますが、それ以上に経営判断する上での思考にプラス要素があります。
例えば、現在使用しているプロバイダーやインターネット利用料金よりメリットのあるサービスに切り替えた方が良ければ、その切り替えをする事による断捨離があります。
また、取引先についても、お互いにとってのメリットがなくなってきた、又は、マイナスになってきた場合には、その関係性を見直さなければならない場合もあります。
その他にも、事業においては、断捨離する事、断捨離しなければならない事が多くあります。
常に選択の場面を求められますので、選択するという事は断捨離するという事でもあります。
そして、断捨離する事により、経営上は、今必要な事に思考を集中できるという事があります。
思考が分散すると、質の高い経営判断が出来ません。
そのため、常に断捨離を意識して、実行に移す事が求められています。
競合より一歩先を行くには、思考を集中できるような体制を築くという事は大切なポイントです。
まとめ
断捨離はプライベートだけではなく、ビジネスにおいてもメリットがあります。
また、断捨離といっても、モノだけでなく、事業資金や関係性についても対応できることです。
そして、断捨離をする事により思考を集中できるため、質の高い経営判断に繋がります。
断捨離のメリットをフル活用して、事業の成長スピードを促進させましょう。