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ミスは誰にでも起こります
仕事をしていると、想定していない事象が発生します。
パソコンやサーバーの調子が悪かったり、
至急対応しなければならない案件の依頼があったり、
晴天でなければできない仕事なのに、当日が雨天のため中止せざるを得なかった場合
といった外的要因以外にも、
体調が優れないため、いつもは10分で終わる仕事が30分かかってしまったり、
オペレーションマニュアルを読み飛ばしてしまって、やらなければならない作業を飛ばしてしまったり、
勘違いをして、誤った判断をしてしまったり、
といった内的要因もあります。
これらの要因により、結果としてミスが発生します。
ミスが発生するには理由があります。
そのため、ミスを発生した場合には、その発生しない仕組みを作らなければなりませんが、その前にやるべき事があります。
それは、そのミスに関わった人とコミュニケーションをとる事です。
ミスをした人とのコミュニケーションが今後の業務の成否を左右します
ミスに関わった人の例としては、
ミスをしていないが、ミスが発生する予兆を感じていた人
全くミスに関わっていないが、同じ部署にいる人
ミスをした人
その他にも、ミスに関わる人の類型はありますが、上司は必ずこのミスをした人とコミュニケーションを取ります。
ミスをした人の反応
ミスをした人は、ミスをしたくてしたわけではありません。
意図せず、最終的にミスをしてしまったのです。
そのため、本人は、
意気消沈していたり、
悲しんでいたり、
やり場のない気持ちを内に抱えていたり、
このような気持ちを抱いている人たちに対して、経理部長として対処しなければなりません。
本人の心に響かせる
ミスをした人は、謝罪をし、ミスの発生した経緯を説明しますが、その謝罪や説明の仕方はその人の性格やミスの内容によって異なります。
上司としては、本人に対して、ミスが与える影響や、ミスが発生した事への責任、今後の対処方法を指示しなければなりませんが、それ以上に、本人にそのミスを受け入れさせる必要があります。
つまり、
心に響かせるのです。
これが出来ないと、次も同じミスやその他のミスを繰り返してしまうかもしれません。
ミスをした人は、
自分だけが悪いんじゃない
次はミスをしないから大丈夫
何回もミスの話をしないでほしい
と思ってしまう事もあります。
経理部長としては、本人以外の関係者ともコミュニケーションを取ったとしても、本人ならではの見解や気持ちもあります。
しかし、経理に関わる人の場合、数値の計算ミスやシミュレーションの選択ミス等があると、その後の会社の資金繰りや業績にも影響が出る場合があります。
そのため、部下の人間的な成長はもちろん、組織人としての成長を促さなければなりませんので、本人の性格を踏まえながら、そのミスを本人の心に響かせなければなりません。
心に響かなければ、本人はもちろん、周囲の人にも悪影響となる場合もあり、その場合には、部署、他部署、そして、全社にも影響を与えてしまう事にもなりかねません。
経理部長として、ミスの責任を取らなければなりませんが、合わせて、部署のトップの役割として、今後の対応とフォローをしていく必要がありますので、それには、ミスをした本人とコミュニケーションを取らなければなりません。
相手の心に100パーセント響かせるのは至難の業ですが、響かせる努力をしなければなりません。
その伝え方を考えるのが経理部長の仕事でもあります。
まとめ
経理部長として仕事をしていると、自分だけでなく、部署内のミスを事前に防ぐ必要があります。
しかし、そのような中で部下がミスをしてしまった場合には、ミスの再発防止策を取るのはもちろんですが、ミスをした本人にそのミスの意味を心に響かせなければなりません。
ミスの責任を部下と共に負うのも経理部長のやるべき事ではありますが、ミスの意味を本人の心に響かせるのも大切な仕事です。