目次
経営者も会社員も会社の事業を知らなければなりません
当たり前の事ですが、自分が経営している、又は、所属している会社が、
どのような事業を行なっているのか
商品やサービスは何を取り扱っているのか
競合他社との優位性は何なのか
事業所は本社以外にどこにあるのか
会社の歴史はどのような変遷になっていたのか
どのような部署があるのか
といった、いわゆる、会社のホームページにある「事業概要」にあたる部分を、投資家や債権者・取引先等がこの事業概要をチェックするのと同様に、
経営者や会社員もこの事業概要を知らなければなりません。
事業概要を知っているからこそ、仕事が出来ます
会社の各部署に配属された社員は、担当業務を行なうにあたり、与えられた業務だけに集中してしまうと、大所高所の視点で見れなくなってしまいます。
自らの業務が会社全体からはどのような意義があるのか、そして、今後の会社の成長・発展のためには、日頃から何を意識していけば良いのかを日頃から意識していく必要があります。
目の前の業務に没頭してしまうと、ついつい周囲が見えなくなってしまい、成果も上がらない事にもなってしまいます。
経理部門が事業概要を知る事の意義
経理部門でいえば、会社の事業を知っていれば、その事業毎の損益に関する情報を集めて、経営陣に報告用の財務諸表やその他の経営判断の資料を提出する事になります。
その際に、自分が担当している業務についてのみの事だけを考えていると、その数値がどのような積み上げの結果で生まれたものなのかが分かりません。
すると、経理部門の他の担当者がどのような動きをしているのかがイメージできなくなり、周囲との連携はもちろん、他部門の担当者とのコミュニケーションも薄くなりがちです。
もちろん、これは、経理部長がそのような事にならないような構えをしていないという事が原因です。
経理部長としては、各担当者に、その業務の意義を伝え、そして、その業務を行なう上での情報がどのように集まり、担当者が行った業務がその後どのように流れていくのかをきちんと部内に周知できるような体制にしていなければなりません。
経理部長の視点で会社の成長・発展に繋がる事を考える
会社内での立場が上級職になってくると、物事を広く、高い視野で見ていかなければなりません。
担当者とは責任が違えば、役割も違います。
経理内だけの視点ではなく、会社全体として見ていく必要があります。
それには、基本的な事業概要を知っているのはもちろんの事ですが、
市場からは何が会社に求められているのか
会社の成長・発展のために経理部門として出来る事は何なのか
という事を自らの意思で考えなければなりません。
それが、部下の成長促進に繋がり、ひいては、会社の成長・発展に繋がるのです。
まとめ
経営陣や社員に限らず、事業概要を知る事はその会社で仕事をしている人にとっては必要不可欠です。
そして、経理部長であれば、事業概要はもちろん理解した上で、市場からは何が会社に求められているのか、会社の成長・発展のために経理部門として何が出来るのか、という事を自らの意思で考え、そして、部内に伝えていくようにしましょう。