世の中は不確実性の要素が多く含まれています。
一歩先、一か月後、一年後、十年後というものを正確に予測することはできません。
目次
仮設
ところで、将来の事象について、
Aと仮定すると、
Bという結果が想定される。
つまり、ある仮設を立て、その仮説に基づくと導き出される結果というものがあります。
例えば、既に定着してはいますが、
仮設:クリスマスには、多くの人がプレゼントを購入するので、プレゼントに適した商品を仕入れる。
結果:今年のクリスマス商戦で仕入れた商品を完売できて、売上の大幅な増加につながった。
という事があります。
もちろん、この例でいうと、その年のトレンドに応じたクリスマス向け商品を販売するための施策が必要になりますが、この「仮説」を立てたことが結果に繋がります。
検証
仮設に基づいた結果が得られるという事には理由があります。
そして、導かれた結果が成立する理由を考える、つまり、答え合わせをすれば、その設定した仮説がなぜ正解したのか、不正解だったのかが分かります。
例えば、
飲食店で新しく開発した商品は、社内評価が高く、事前にマーケティングしたころ、ニーズもあるので、全店舗で販売したが、売れ行きは不調だった。
という事の場合には、
仮説:社内評価が高い新開発商品は、マーケティングの結果、ニーズがあるので、販売すれば売れる。
結果:売れ行きが不調。
という仮説と結果になります。
そして、なぜ想定していた仮説のとおり結果が導かれなかったのかを検証します。
すると、
検証:新商品は、暑い夏の時期に販売したが、今回は冷夏となってしまい、顧客の消費意欲が落ちてしまった。
という事が導き出されるかもしれません。
そして、事業にとって大切なのは、今回の仮説・結果・検証を振り返り、反省点や改善すべき点等を洗い出し、次回以降の戦略を立てるという事です。
何事も、100%成功が保証されていません。
成功の確率を上げるために、今何をすべきか、そして、ブレなく実行できるのかが大切です。
そのためには、成立する仮説を立て、その仮説に基づいた結果の良し悪しに関わらず、厳しく検証する事を繰り返すのが、事業の成長・発展に繋がります。
コロナ渦における仮説と検証
特に、このコロナ渦においては、先行きが不透明なので、仮説を立てられないと考えている人もいるかもしれませんが、今の状況においても、立てられる仮説はあります。
そして、逆に、仮説を立てなければ、今までと同じやり方をしていても、このコロナ渦では事業のマイナス成長に繋がってしまうかもしれません。
もちろん、安易に仮説を立てないようにしなければなりませんが、仮説を立てれば、やるべきことは見えてきます。
まとめ
事業活動においては、仮説を立てて実行し、そこから得られた結果を検証するというサイクルは重要です。
どれか一つ欠けても成立しませんが、このサイクルを自社に応じてブラッシュアップしていく事が、成長・発展のポイントの一つとなります。
このコロナ渦が続く状況だからころ、仮説と検証は必要です。