目次
個人の方むけの令和2年分確定申告の準備編が開設されました
昨日、国税庁ホームページにて、令和2年分確定申告特集の準備編が開設されました。
なお、こちらのページは、個人向けのもので、個人の所得税や贈与税・消費税等といったものであり、法人は、その他のサイトから情報をチェックすることになります。
マイナポータルを活用して、控除証明書等のデータを一括取得できるようになりました
所得税の確定申告の際には、保険会社から送付されてくる保険料控除証明書等を基に、申告書作成画面で入力したり、直接申告書に記入をしていました。
しかし、この保険料控除証明書等は、確定申告する対象年の10月から12月頃の間に送付されてくるため、いざ確定申告書類を作成する際には、紛失してしまっていたりする事があります。
すると、保険会社に控除証明書の再発行依頼をしなければなりません。
これは、思った以上に手間と時間がかかります。
また、申告書作成の際には、入力・記入する保険料の情報を誤ってしまう事があります。
場合によっては、確定申告内容を修正しなければならない事もありますので、出来る限りこうした点はなくしていきたいものです。
そこで、
マイナポータルから控除証明書等をデータで一括取得できるようになりました。
(保険料控除証明書については、保険会社等の控除証明書等の発行主体がマイナポータル連携に対応していることが必要です)
このマイナポータルとは、マイナンバー(個人番号)を用いて自分自身の情報を確認したり、一定のデータを取得したり出来るようになるものです。
そして、このマイナポータルと連携させる事によって、次のようなデータを一括取得できるようになります。
・保険会社からの控除証明書
・住宅ローン控除を受ける場合に金融機関から発行される住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書、住宅借入金等特別控除証明書
・特定口座年間取引報告書
今までは、これらの書面を元に確定申告書類に記載をしたりしていましたが、これらの手間がなくなり、取得データが申告書の該当箇所に自動的に入力されるのです。
なお、国税庁でも、マイナポータル連携用の特設ページを設けているので、こちらでその概要を確認する事が出来ます。
Google Chromeや新しいMicrosoft Edgeでも、マイナンバーカード方式によるe-Tax送信ができます
確定申告の際には、OSやブラウザによっては、e-Taxでの送信が出来ない場合がありましたが、令和2年分の確定申告からは、次のものについて、マイナンバーカード方式によるe-Tax送信が出来るようになりました。
・Google Chrome
・Microsoft Edge
なお、これらのブラウザでも、e-Taxをするにあたっての条件が今後出る場合があるかもしれませんので、これらのブラウザを用いて確定申告をする場合には、その時に事前に確認をお願いします。
まとめ
確定申告手続きは、申告する側にとっては、様々な負担があります。
そこで、令和2年分からは、マイナポータルから保険料控除証明書等をデータ取得できるようにし、また、大きな悩みでもあったブラウザに関し、Google Chromeや新しいMicrosoft Edgeでもマイナンバー方式によるe-Taxが出来るようになりました。
その他にも利便性が向上した部分もありますので、今度の確定申告では、ストレスが軽減された状態で手続きをしてみてはいかがでしょうか。