令和2年も半年がもうすぐ過ぎようとしています。
新型コロナウイルスの影響もあり、事業が想定通りに進まない状況になるケースが多いですが、毎年度予算編成をしている会社であれば、毎年やるべき業務の一つに
「予算値と実績値との比較」
があります。
事業活動の振り返りを数値で検証しましょう
予算は、基本的には前年度中に策定し、予算組みをする年度でどれだけの売上が確保でき、どれだけの原価や経費がかかるのか、どのような資金繰りになるのか等を予測します。
また、予算を策定すると、例えば、その担当部門では、会社が予算として承認した経費を使い、売上獲得に貢献したり、内部体制の構築等の費用として投資します。
そこで、今回でいうと、令和1年度中に策定した令和2年度予算(令和2年度中に策定完了又は見直しをする場合もありますが)については、例えば、3月決算法人であれば、現時点では既に6月の途中までの予算を消化し、その時点までの実績値が存在しています。
今の段階で、月次決算でいえば、4-5月の2ヶ月分の実績値を集計できるのです。
そして、実績値があるのであれば、
当初どれだけの予算を確保して、実際にはどれだけの損益が計上されたのかを検証する事ができるのです。
予算値と実績値を比較検証するのは、今後の会社の成長にとって必要不可欠のプロセスです
何をするにも振り返りをするのは大切です。
当初見込んでいた事を実行し、どれだけの成果が出たのかを見る事により、反省点や改善点・良かった点等を分析し、今後の活動に役立てられます。
成果がうまく出ていなかったり、見通しが甘かったりすると、どうしても目をそむけたくなるかもしれませんが、振り返りをする事により得られる気づきも多くあります。
振り返りには時間をかけ過ぎてはいけませんが、今後の成長にとって必要不可欠なプロセスなのです。
予算値と実績値との比較をするときには、予算を確保した担当部門の責任者と情報共有しましょう
予算を組む際には、どのような会社でも、その数値に対して責任を負う部署や責任者がいます。
広告担当部門であれば、広告費について予算を確保している事があると思いますが、その広告費が当初予算編成した額が実績額よりかなり多かった場合には、その理由を検証します。
もし、ただ単純に多く予算を確保したいために予算取りをしたのであれば、その分の予算をもし他の経費に充てていればもっと売り上げが確保できたという事になったとしたら、どうなるでしょうか。
おそらく、広告担当部門の責任者は、その数値に対しての社内ヒアリングを求められるはずです。
そのため、各担当部門は、可能な限り正確に、正当性を持って、事業活動に貢献できるような予算取りをしなければなりません。
まとめ
このように、予算編成をしたとしても、それで終わりではなく、その後に実績としてどれだけの成果が出たのか等を検証する必要があります。
これにより、事業活動の振り返りをし、その反省点や改善点をこれからに活かす事により、会社の更なる成長が見込めるのです。
予算取りの方法は会社によって違うケースが多いですが、共通点は予算確保した担当部門はきちんとその予算値に対して責任を負い、実績値と検証する作業に積極的に関わり、会社全体としての成長スピードを促進させるようにしましょう。