令和4年も12月になり、この時期になると、所得税等の確定申告が気になる方も多いと思います。
そしてそのような形に合わせて国税庁ホームページでも毎年この時期以降から、確定申告に関する案内がいくつも掲載されるようになります。
目次
令和4年分確定申告特集準備編
確定申告の手続きが始まる令和5年の前に、今から確認しておきたいまたは今からできる事に関する案内が準備編として公開されています。
そして、毎年の公開内容はより一層分かりやすくなっていて、確定申告をする方が多く利用する内容に応じて項目分けをしています。
1.医療費控除
この制度は、令和4年中に支払った医療費がある場合は、申告する方やその方と生計を一にする配偶者その他の親族のために、
一定の金額を
医療費控除
として、所得金額から差し引くことができるというものです。
令和4年分から新たに提供される便利機能
(1)医療費集計フォームのExcelファイル
出典元:国税庁ホームページ「医療費集計フォームのダウンロード」より抜粋
これは、今までも作成されていた医療費集計表をエクセルで入力できるようにしたものです。
必要項目を入力すると支払った医療費の金額やそのうち補填される金額は集計され合計額が自動的に算出されるものになっています。
※利用にあたっては、国税庁ホームページを事前にご確認ください。
(2)YouTube での動画説明
多くの方が活用しているスマホでの申告で、
の動画が公開されています。
また、(1)医療費集計フォームのExcelファイルの使い方とその内容の申告書への反映方法が説明されている動画もあります。
2.住宅ローン控除
個人が住宅ローン等を利用してマイホームの新築、取得又は増改築等(以下「取得等」)をした場合で、一定の要件を満たすときは、
一定の金額を所得税額から控除する事が出来るものです。
詳細はこちらに掲載されています。
分かりやすい動画
パソコンとスマートフォン、マイナンバーカードを使ってe-Taxで送信する方法の動画が公開されました。
3.ふるさと納税
応援したい自治体等に寄附をして、所定の手続きをすると、寄附金のうち2,000円を超える一定額については所得税の還付や住民税の控除が受けられる制度です。
今では多くの方が利用している制度です。
分かりやすい動画
スマホでふるさと納税に関する寄附金控除の入力を行う方法がこちらの動画で紹介されています。
e-Tax
わざわざ税務署に行かなくても、また郵送をしなくても、パソコンやスマホを使って確定申告を利用できる制度としてe-Tax があります。
便利で効率的な方法です。
そこで、e-Tax のより分かりやすい内容を
で紹介し、これからもより利用者が増える事が見込まれる、
の方法が公開されています。
そして、ナンバーカードをお持ちでない場合には、こちらのページで申請方法等が掲載されています。
マイナポータル連携
マイナポータル経由で、保険会社の控除証明書等の必要書類のデータを一括取得して、
各種申告書の該当項目へ自動入力する機能がマイナポータル連携であり、
こちらについては、
令和4年分確定申告からは、新たに、
医療費通知情報(1年間分)
公的年金等の源泉徴収票
社会保険料(国民年金保険料)控除証明書
も対象となります。
スマホアプリで納税
令和4年12月1日から、「国税スマートフォン決済専用サイト」(スマホ専用)において、一定のスマホアプリで納付できるようになりました。
なお、事前準備や納付手続き等の詳細についてはこちらをご覧ください。
チャートを用いての確定申告の流れ
マイナンバーカードやスマホ、パソコンなどを用いて確定申告をするとしても、その用いるツールによって実際の手続きの流れが異なります。
そこで、こちらのフローチャートを見ながら進めていただくと手続きがスムーズになります。
出典元:国税庁ホームページ「申告書作成・提出の流れ」
まとめ
国税庁ホームページで令和4年分確定申告特集準備編が公開されました。
医療費集計フォームのExcelや控除内容に関するわかりやすい動画、e-Taxやスマホ、ナンバーカード、マイナポータル等を活用しての便利な手続きが掲載されています。
そして、一部のスマホアプリでも納税ができるようになりましたので、確定申告が必要な方は早目にチェックしましょう。
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