令和4年5月23日付の国税庁ホームページにて、「 申告書等情報取得サービスが始まりました(申告書等の情報の取得について)」との案内がありました。
タイトルから
申告書等に関する情報を取得することができるサービス
とということは分かりますが、具体的にはどのようなことなのでしょうか。
目次
申告書等情報取得サービス提供の背景
DXいわゆるデジタルトランスフォーメーションの推進にあたり、税務に関する行政施策でも、
「税務に関する手続を税務署に行かなくてもできる社会」
を推進しようしています。
そして、新型コロナウイルスの影響等により、納税者側の利便性の配慮や税務行政の効率化等のために今回のサービスを提供することになりました。
従来の申告書等の閲覧
従来は、過去に提出した申告書等の内容を確認する必要がある場合に、次の所定の手続きで閲覧することができました。
そして、次のような運用となっていました。
PCによる申告:e-Taxで過去の申告内容を閲覧
スマートフォンや・タブレット、書面による申告:申告書等閲覧サービスを用いて、申告書等の写しを取得したい場合には、有料の開示請求をし、2~3週間くらいの
期間が必要ですが、書面での手続きになってしまいます。
今後の申告書等情報取得サービス具体的な内容
令和4年5月23日から、申告書等情報取得サービスを開始し、個人が書面で提出した一定期間の確定申告書等の内容について、e-Tax上で閲覧・取得できます。
※閲覧・取得にあたり、マイナンバーカードが必要になります。
申告書等情報取得サービスの対象データ
書面又はe-Taxにより提出した次の申告書等のうち、直近3年分(令和2年分以降)が対象です。
・所得税及び復興特別所得税確定(修正)申告書
・青色申告決算書
・収支内訳書
申告書等情報取得サービスの留意点
・申請からPDFファイルの取得までには数日かかります。
・PDFファイルのダウンロード可能期間は、メッセージの格納から180日以内です。
・代理人や相続人の方は利用できません。
まとめ
税務行政では、令和4年5月23日から申告書等情報取得サービスを開始し、所定の手続き等により、個人が書面で提出した一定期間分の確定申告書等の内容について、
e-Tax上で閲覧・取得できるようにしました。