江東区の税理士     経営アドバイザー

佐藤充宏 江東区で税理士事務所・ファイナンスコンサルティング会社を経営しています。

過去の経営数値だけでなく、将来の経営数値も把握しましょう

過去の経営数値だけでなく、将来の経営数値も把握しましょう

資金繰りや損益などの経営に関わる重要情報は、資料やデータに基づき、毎月の経営数値報告の際に集計するため、

その月の資金繰りや損益などを翌月の月初までに集計して報告資料やデータを作成するスケジュールを組んでいるケースも多いと思いますが、

より有用な報告資料を作成するために必要なものがあります。

過去の経営数値

実際の入出金数値や関係書類に基づき集計した数値は、最新のものであっても、過去の数値です。

例えば、今年の1月24日月曜に先週1月17日月曜日から23日日曜日までの直近一週間分の数値を集計して、最新の情報にアップデートしたとしても

1月24日時点では過去の数値です。

もちろん、この数値が経営判断にとって有用な資料にはなりますが、事業は将来に向かって進んでいます。

最新の数値を算出することは大切ですが、今後どれだけの損益や資金繰りとなるのかを把握することは、今の時代にとっては大変重要です。

将来の経営数値

今後どれだけの損益や資金繰りとなるのかは100%確実ではありません。

しかし、今後の経営数値を予測することにより、今とるべき戦略や対策が見えてきます。

それを実行することにより、会社の計画や目標を達成することができます。

そのため、100%確実ではなくても予測を立てることは必要です。

例えば、来月の売上はどれくらいなのか、次の下半期や四半期の利益はどれくらい確保できるのかということをある程度を見込んでおけば、

事業資金が安定して循環しているのか、または、不足する時期があるのかを予測できます。

将来の経営数値の予測方法

インターネットなどのインターネットや書籍などのメディアでも色々な方法が紹介されていますので、その中から自社に合った方法をチョイスして

実際に試してブラッシュアップをしていけば良いと思いますが、今回はその一例をご紹介します。

それは、過去の実績値を元に算出する方法です。

例えば、今年の1月以降の今後1年間の経営数値を予測するのであれば、昨年1年間の数字を元にし、そして、

昨年一年間と異なる項目をピックアップしてその数値を予測値に置き換えるのです。

・新商品の受注が増えるのであれば、その分売上を増額します。

・従業員の新規採用計画をしているのであれば、その分人件費の金額を増額します。

・昨年と特に変更がない項目についてはその数値をそのままにします。 等

すると、概算ではありますが、ある程度の今年一年間の経営数値の予測データが作成できることになります。

これらをもとに、今後の資金繰り対策や営業・マーケティング活動などをしていきながら、予測データをアップデートし、より精度の高いものにしていくのです。

この方法を定期的に繰り返すことにより、自社にあった経営数値の予測方法が見つかり、経営判断が迅速になり、事業の成長・発展スピードを加速できる可能性も上がります。

このように、事業は将来に向けて活動しているので、経営数値も将来のものを把握する必要があるのです。

まとめ

最新の実績値を算出することはもちろん大切ですが、将来の予測値を把握することにより経営判断が迅速になり、事業の成長発展スピードも加速します。

予測値の精度を100%確実なことにすることは難しいですが、今後の事業計画や経営目標を達成するためには将来の予測値の把握は欠かせません。

そのため、自社にあった予測値の算定方法を実行しながら改善点をブラッシュアップし、より精度の高い予測値を算出して、事業の成長スピードを加速させましょう。

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