江東区の税理士     経営アドバイザー

佐藤充宏 江東区で税理士事務所・ファイナンスコンサルティング会社を経営しています。

墨田区の事業者向け「キャッシュレス×集客」の有効手段として、令和7年度「すみだプレミアム付デジタル商品券」を活用しましょう。

墨田区の事業者向け「キャッシュレス×集客」の有効手段として、令和7年度「すみだプレミアム付デジタル商品券」を活用しましょう。

はじめに

キャッシュレス決済の普及が全国的に進む中、地域経済の活性化を目的とした施策が各自治体で打ち出されています。

そうした中、墨田区では令和7年度に

「すみだプレミアム付デジタル商品券」

が発行されることになりました。

この制度は、スマートフォンアプリ「PayPay」を活用したデジタル商品券で、

5,000円の購入額に対し、6,000円分の買い物ができるという20%のプレミアム付きです。

商品券の購入対象者は、墨田区在住の12歳以上の方(PayPayアプリ内で本人確認済の方)で、

1人あたり最大10口(最大5万円分で6万円相当)の購入が可能です。

この商品券は、消費者にとっては“お得に買い物ができる”という魅力がありますが、

事業者にとっては、

集客やリピーター獲得、そしてキャッシュレス決済環境の整備を進める絶好のチャンス

でもあります。

そこで、今回は、墨田区内の事業者に向けて、このデジタル商品券をどのように活用すればビジネス拡大につながるのかを

ご紹介いたします。


内容

① すみだプレミアム付デジタル商品券の概要と参加メリット

本商品券は、PayPay加盟店のうち、墨田区商店街連合会加盟店・賛助加盟店および一部の大型店舗が対象です。

事前の申込みや手続きは不要で、すでにPayPayを導入している事業者であれば、自動的に対象店舗として商品券の利用が可能になります。

この制度を活用することで、以下のようなメリットが得られます。

・20%分の付加価値を行政が負担してくれる集客施策

・キャッシュレス化の流れに自然に対応できる

・墨田区民による地元回帰消費を取り込める

・期間限定のキャンペーンで販促を仕掛けやすい

② 店舗にとっての集客・リピーター獲得の具体策

プレミアム商品券制度を単なる「支払手段」としてではなく、

**「新規顧客との接点を作る機会」「再来店のきっかけづくり」**

として活用することが重要です。以下に、販促施策例をご紹介します。

1. 店頭およびSNSでの積極的な告知

すみだプレミアム付デジタル商品券 利用可能店」という文言を、

店頭ポスター等でアピールしましょう。

さらに、InstagramやX(旧Twitter)などのSNSを通じての情報発信効果的です。

「20%お得」「期間限定」「商品券限定キャンペーン」などのキーワードを活用しましょう。

2. 商品券利用者限定の特典を設ける

商品券での支払いをされた方に対し、「次回使える5%オフクーポン」や「スタンプ2倍」などの再来店を促す特典を付けることで、

リピーター化が期待できます。

また、限定メニューやノベルティ進呈など“お得感”を感じられる工夫もおすすめです。

3. 新規顧客獲得の導線をつくる

地域情報誌やアプリなどと連動したクーポン配信を行うことで、

商品券利用層(=区民)との新しい接点が生まれます。

「地元応援店」や「地域還元型店舗」としてのイメージアップにもつながります。


③ キャッシュレス化と補助金制度の活用

墨田区では、事業者のDX推進を目的とした

「デジタル技術活用支援補助金」

も実施されています。

今回の商品券対応をきっかけに、

POSレジ・予約アプリ・ネット販売システムなどの整備を進めていくことも検討材料になります。

(本補助金の申請要件該当の有無を確認する必要があります)

これらの取り組みに対し、補助金を活用できる可能性あり、単なる“対応”にとどまらず、

“経営改善”につながるタイミングとして非常に有効です。

まとめ

令和7年度の「すみだプレミアム付デジタル商品券」は、キャッシュレス導入・集客強化・リピーター獲得・売上アップに繋がる制度です。

しかし、制度の恩恵を最大限に活かすには、ただ“対応する”だけでは足りません。

積極的な情報発信・独自の販促企画・効果検証と改善を意識して取り組むことが大切です。

この制度を最大限に活用して、事業の成長・発展に繋げましょう。

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