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佐藤充宏 江東区で税理士事務所・ファイナンスコンサルティング会社を経営しています。

【簿記の勉強のコツ:その4】日商簿記検定の出題範囲をおさえて効率的な勉強をしましょう

【簿記の勉強のコツ:その4】日商簿記検定の出題範囲をおさえて効率的な勉強をしましょう

簿記を勉強している人にとっては、日商簿記検定(日本商工会議所簿記検定)の試験合格を一つの目標としている場合が多いです。

試験に合格すれば、それがモチベーションとなって、更なるレベルアップのための勉強をしたり、就職の際の武器にもなります。

そのため、いかにして、日商簿記検定試験に合格するのかを考えるのが、効率的に勉強する際のポイントです。

2019年度から3級を中心とした出題範囲の改定が行われました

次の内容が改定の概要です。

・出題の前提が個人商店から小規模の株式会社に変更されました。

・現代のビジネス社会における新しい取引が3級に織り込まれました

・従来は2級以上で出題していた論点のうち、企業実務において重要度が高い論点について難易度が調整され、3級に移行されました。

・ビジネススタイルや情報技術の進展にともない、現在の実務と乖離がある項目および、初学者にとって学習上の支障となりやすく、

 かつ実用性に乏しい論点について整理・削除が行われました。

ちなみに、日商簿記検定試験のホームページでは、3級改定のポイントとして次の点を挙げています。

【株式会社会計への移行】
出題の前提を個人商店から小規模の株式会社会計へ改めることにより、純資産や諸税金の内容を変更します。

【各種預金】
当座借越や複数の銀行に口座を開設している場合の勘定科目の取り扱いを変更します。

【債権債務・有価証券】
クレジット売掛金・電子記録債権債務・差入保証金の追加、手形の裏書譲渡・割引の除外、自店が発行した商品券の除外などの変更があります。

【商品売買】
商品の値引(仕入・売上取引後の商品の不良等による値引)が外れます。

【固定資産】
減価償却の直接法による記帳が外れ、固定資産台帳が加わります。

【諸費用・決算】
法定福利費(社会保険料等の事業主負担)の追加、消耗品(費)や貯蔵品の内容の変更、月次決算(減価償却に限る)の追加、繰越試算表の除外と決算整理後残高試算表の追加などの変更があります。

【証ひょうからの仕訳】
出題区分表の変更ではありませんが、今後は文章から仕訳を起こす問題だけではなく、証ひょうから仕訳を起こす問題も出題します。

このように、改定前から勉強を行っている人であれば、改定後の出題範囲をおさえ直すようにし、勉強をする際にテキストを購入する際には、

この改定が反映されたテキストを購入しましょう。

まとめ

簿記の勉強の際に、日商簿記検定試験合格を目標の一つに持つ人が多いですが、2019年度から出題範囲が改定されたので、最新の試験情報をチェックして、

効率的な勉強をするようにしましょう。

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