簿記の勉強を進めていると、過去問題や模擬試験の問題を解きますが、制限時間内に全問の回答をしようと思って、解き進めていると、自己採点の時にいくつかのミスを発見する事があります。
そのミスの原因の一つに、
借方と貸方の合計金額が合っていない
という事があります。
目次
仕訳は借方と貸方の合計金額は必ず一致します
簿記の基本の一つは仕訳です。
取引を仕訳に反映させて、それを総勘定元帳、そして、損益計算書や貸借対照表に反映させる作業をするので、仕訳がきちんと作成できなければ、その後の帳簿や財務諸表の作成に誤りが出てしまいます。
そして、誤りが出る理由の一つに、借方と貸方の金額が一致していないという事があります。
勉強では、金額は一致する事を学んでいますが、いざ問題を解いてみると、ついうっかり間違ってしまいます。
そして、それが普段だったら解ける問題であれば、絶対に取っておきたい得点になります。
そのため、時間をかけ過ぎてはいけませんが、解ける問題であれば、仕訳の貸借の合計金額が一致しているのかを確認しましょう。
仕訳の貸借金額が一致しないのは、複合仕訳の場合が多いです
仕訳は借方と貸方に勘定科目と金額がきますが、各々が一つずつの取引数であれば間違える事は少ないですが、
どちらか、あるいは、各々が複数の取引の場合には注意が必要です。
各々が一つずつの取引数の場合
取引先に商品を販売し、販売代金110,000円は後日振り込みをしてもらう事となった。
という取引であれば、
借方:売掛金110,000 貸方:売上110,000
(三分法の場合)
というように、借方及び貸方の数が1つで同じです。
どちらか、あるいは、各々が複数の取引の場合
先日の売掛代金110,000円を普通預金口座に入金してもらう際に、得意先から、10,000円の値引の依頼があり、それを了承したので、100,000円の入金があった。
という取引であれば、
借方:普通預金100,000 貸方:売掛金110,000
売上値引 10,000
という仕訳例のように、借方が2つ、貸方が1というケースがあります。
その場合、うっかり、
借方:普通預金100,000 貸方:売掛金110,000
売上値引 1,000
としてしまい、売上値引の金額で「0」をひとつ記載し忘れた場合には、解答が誤ってしまいます。
そして、この場合には、借方と貸方の合計金額 が、
借方101,000円 貸方110,000円
となります。
貸借合計が不一致です。
解答ミスを防ぐポイント
このような不一致は避けたいので、次の点に気を付けましょう。
借方と貸方の合計金額が合っているのかを、問題を解き終わったら、すぐに確認をします。
確認時間は慣れてくればすぐに終わるはずなので、解答時間をロスするまでにはそんなにならないと思います。
正解できる問題は確実に正解できるような対策をしましょう。
まとめ
簿記の問題を解答する際のケアレスミスの一つが、仕訳の貸借金額不一致です。
このようなうっかりミスをなくすため、解答後に借方と貸方の各々の合計金額が合っているのかを確認しましょう。