マーケットが出来上がる仕組み
10年、100年前から存在しているマーケットはありますが、その多くは形を変えたり、新しく登場している場合が多いです。
コンピューターがない時代であれば、もちろん、パソコンやスマートフォンのマーケットは存在せず、コンビニエンスストアがない時代であれば、食料品を買いたいお客さんは、雑貨店やスーパーに買い物に行っていました。
それが、新しい市場が創出されたことにより、その業界のお金やモノ、人の流れが大きく変わる事になりました。
そのマーケットは自然にできるものではなく、そのマーケットを創出しようとした人達によって出来上がるのです。
どのポジショ二ングで売上を獲得するのか
会社としてビジネスをするにあたり、ターゲットとする顧客がどのマーケットにいるのかを見極めなければなりません。
そして、その顧客を獲得するにしても、一筋縄ではいきません。
競合他社が多くいるのであれば、自社の製品やサービスの優位性をプロモーションし、自社で買ってもらう仕組みを作る必要があります。
また、顧客獲得コストもかかる場合があります。
広告費、運送費、人件費、マーケットへの算入費用等。
一方、マーケットには、自社と競合他社だけが存在するわけではありません。
そのマーケットを創り上げた会社があります。
例えば、インターネットショッピングをするのであれば、そのサイトで商品を購入できる仕組みがAmazon等であります。
この顧客をターゲットにするのであれば、Amazon等のサイトに自社商品を掲載してもらうようにしなければなりません。
よく、「プラットフォーム」や「エコシステム」という言葉が使われますが、
マーケットを創出した会社
創出したマーケットと顧客を繋ぐ会社
マーケットに参入する会社
マーケットで顧客を獲得した会社
等といったポジショ二ングがそのマーケットで存在する事になります。
そして、マーケットを創出した会社はそこから利益を獲得する仕組みを構築して、マーケットに参入する会社はその会社に対して、直接・間接的にコストを支払います。
需要と供給のバランスなので、どちらかに優劣を付けるのかという訳ではありませんが、マーケットをコントロールするポジションと、決められたマーケット中でビジネスをしているポジションでは、売上の獲得額や顧客数、コスト、事業の安定性は異なります。
そのため、自社がそのマーケットでどのように事業を進めていくのかを最初に考えなければなりません。
まとめ
売上獲得をするマーケットでは、そのマーケットを創出した会社、マーケットと顧客を繋ぐ会社、マーケットに参入した会社等が存在し、各々のポジショニングが異なります。
そのため、自社がどのようなポジショニングで顧客ターゲットを設定するのか、そして、どのように売上を獲得するのかを最初に考えるようにしましょう。