管理職に近い立場の役職になってくると、自分自身の課題として目標が上長から振り分けられる事があります。
そして、その目標の達成度合、そして、その達成の過程を会社から評価されます。
しかし、その目標は、今まで誰もやった事がなかったり、実際の経理関係の業務とは異なる事もあります。
今までやったことがない業務が出てくるのは実際にはよくありますが、いざ自分がそのようなタスクに取り組むのは、難易度が高く感じられます。
また、実際の経理関係の業務とは異なる事が出てくるのも、社内業務を横断的に携わるスキルを身に付けるのは、当然な事であり、より上の役職であれば、会社を俯瞰して、会社にとって何が最適なのかを考える事も必要になっています。
色々な目標が設定されるという事は試されているという事であり、今までと同じ業務をやる事には高い価値は導き出せません。
新しい事に自ら積極的にチャレンジしている姿勢は周囲からも評価され、その姿は部下も見ていますし、それに、周囲の評価とは関係なく、自身の更なる向上のためには、チャレンジし続けるというのは大切な事です。
そこで、今回は、更なるレベルアップのために、目標を達成するには、どのようにしたら良いのかをご案内します。
目次
目標には期限があります
会社として取り組む時には事業計画を策定する事がよくあります。
そして、事業計画にはいくつかの項目があり、その項目ごとに目標があります。
例えば、
3年後には年商を50億円にする。
来年には支店を2拠点増設する。
内部資金の留保を5年後には2.5倍にする。
色々な目標がありますが、その目標は会社として達成すべきものですが、さらに、その目標を担当部門に細分化します。
そして、担当部門では、その割り振られた目標を達成するためにはどのような方策を取るべきなのかを検討します。
その過程で、部長職では、その部門の目標達成にあたっての意思決定の権限を持ち、そして、責任を負う事になります。
目標達成にあたっての方策はもちろん自分ひとりで策定するのではなく自部門の担当者と打合せをしながら迅速に決める事になります。
ところで、この中で大切な事が、
目標達成の期限を決める
という事です。
組織として前に進むためには、全部門が連携しなければなりません。
そのため、各々の部門の歩調が合わず、計画の足並みがそろわなければ、計画は停滞してしまいます。
目標に期限を決めるからこそ、計画が立てられるのです。
目標達成にあたってのスケジュールを逆算しましょう
目標達成の期限が決まるという事は、その時までにその目標を達成しなければならないという事です。
すると、目標達成のために何をやらなければならないのかという事を考えると、
目標達成のためには今から何をどのように積み上げていけば良いのかを導き出すのです。
つまり、
逆算で考える
のです。
例えば、10kmでのマラソンを60分で完走するには、どれくらいのペースで走ったら良いのかというと、
ずっと同じペースで走るのであれば、
1kmを6分で走る計算(60分÷10)になります。
スタートから6分で1km走っていれば、60分後には10kmを完走できます。
しかし、もし、途中休憩が5分必要であれば、10kmを55分で走る計画に変更しなければなりません。
それであれば、同じペースで走るのであれば、先程よりペースを上げて、1kmを5.5分(55分÷10)である5分30秒で走らなければなりません。
目標は何も考えずにただやみくもに行動していては達成できません。
そのためには、目標を達成する日が決まっているのであれば、逆算で考える習慣を持ってみてはいかがでしょうか。
逆算で考えると、今やるべき事が明確に見えてきます
目標が決まって逆算で考えると、今何をなるべきかが見えてきます。
また、人の思考というのは不思議なもので、目標が頭の中で明確になると、目標達成のために必要な行動を自然と取るようになります。
そして、その思考を見える化して、部内の人達、そして、他部門の担当者とも共有する事により、今やるべき事が見えてきます。
やるべき事が見えてくるという事は、そのイメージ通りに進めれば、目標達成の確率が高くなるという事です。
まとめ
物事を逆算で考えるという習慣は、普段からもしています。
会社員の方で、毎朝決まった時間に出社しているのであれば、いつ起床して、何時何分の電車に乗らなければならないのかを考えていて、会社に遅刻しないようなスケジュールで行動しています。
そして、部長という立場になれば、業務という枠の中で目標を達成するにしても、その目標の難易度が高く、実現のイメージが最初はなかなか沸かないという事も多いです。
しかし、今までの経験や実績に基づいて、目標達成の道筋を見出し、そして、スケジュールをひく事が出来て部門のメンバーとイメージを共有できれば、部長としての大きな役割の一つを果たした事になります。
高度なレベルでスケジュールを逆算して明確なイメージを全員で共有できるようにしましょう。