目次
はじめに
国税の納付方法は、金融機関や税務署の窓口での納付以外にも、現在では、次の様々な方法があります。
1.キャッシュレス納付
振替納税
ダイレクト納付
インターネットバンキング等
クレジットカード納付
スマホアプリ納付
2.キャッシュレス納付以外
QR コードを用いてのコンビニ納付
バーコードを用いてのコンビニ納付
用途や利便性に応じて、納付方法を選択できるのは助かりますが、気になる点もいくつかあります。
そのうちの、1つがクレジットカード納付時の決済手数料に関する消費税の取り扱いです。
クレジットカード納付について
利用可能な税金例
法人税・地方法人税
相続税
贈与税
申告所得税・復興特別所得税
消費税・地方消費税
源泉所得税及び復興特別所得税(告知分)
印紙税(法令の規定により、印紙を貼り付けて納付しなければならない場合は、
「国税クレジットカードお支払サイト」を利用できません。)
酒税
その他
納付の流れ
納付可能な税金かを確認
↓
国税クレジットカードお支払いサイトにアクセス
↓
納付情報・クレジットカード情報等の必要事項の入力
↓
入力内容を確認の上、納付手続きを完了
※領収書は発行されないので、ご注意ください。
また、クレジットカード納付をした後に納税証明書を請求した場合は、最大3週間程度は、
納税証明書にクレジットカード納付が行われている旨が記載されます。
納付時の決済手数料の金額
納付する税額によって決済手数料が、次の通り決まっています。
(1)1円~10,000円 :83円
(2)10,001円~20,000円: 167円
(3)20,001円~30,000円 :250円
(4)30,001円~40,000円 :334円
(5)40,001円~50,000円 :418円
(6)(5)以降も同様に10,000円を超えるごとに決済手数料が加算されます。
実際に決済手数料がどれくらいの金額がかかるかは、
国税クレジットカードお支払いサイトで納付税額を入力することによって確認することができます。
納付時の決済手数料の消費税の取り扱い
課税仕入れに該当します。
そして、国税クレジットカードお支払いサイトにて、
~
クレジットカード納付は、国税庁長官が指定した納付受託者に立替払いを委託する手続です。
~
~
本サイトでのお手続は、当社(トヨタファイナンス株式会社)に国税の納付を委託する手続です。
~
と記載されており、納付時の手数料は国の収入になるものではありません。
そして、
インボイス制度開始以降は、決済手数料について仕入税額控除を行う場合は、「納付手続の完了」ページを印刷し、
適格請求書(インボイス)として保存しておく必要があります。
と記載があるとおり、消費税インボイス制度において適格請求書として保存する場合には、
「納付手続の完了」ページを所定の方法により保存しましょう。
その他
上述は、現時点での概要のご案内のため、必ず最新の情報を国税庁ホームページにてご確認ください。
まとめ
国税のクレジットカードによる納付時の決済手数料に関する消費税の取り扱いは課税仕入れです。
そのため、消費税インボイス制度において適格請求書として保存する場合には、
「納付手続の完了」ページを所定の方法により保存しましょう。