目次
国税ダイレクト納付
概要
ダイレクト納付のイメージとしては、納税者が事前に届け出をした金融機関口座から、
納税資金を国税電子申告・納税システムであるe-Tax上の操作で引き落とすというものです。
そして、国税電子申告・納税システムであるe-Taxでは、その他にも納税資金の支払い方法として、
スマホアプリ納付 等
があります。
わざわざ金融機関や郵便局の窓口等で納税をせずに済むので、今では多くの納税者が利用している仕組みになります。
ダイレクト納付 の e-Tax 上の操作
現時点での操作手順としては次の通りです。
1.申告等データの作成・送信
↓
2.処分通知書等の受信
↓
3.ダイレクト納付
↓
4.ダイレクト納付後の納付状況の確認
例えば、給与支払い時に源泉徴収する所得税をダイレクト納付を用いて毎月納税している場合にかかる操作の所要時間は、
慣れてくれば5~10分あれば十分です。
そして、今回、ダイレクトの利便性を高める機能が追加されました。
自動ダイレクト機能
概要
e-Taxによるダイレクト納付で機能追加されたものです。
具体的な操作方法
e-Taxの申告等データを送信する画面で「自動ダイレクトを利用する」旨の項目が表示。
↓
チェックを入れて送信。
↓
申告等データの送信と併せてダイレクト納付の手続。
従来のダイレクト納付との違い
上述で、従来は次の1から4の操作方法でしたが、「1.申告等データの作成・送信」の際に「自動ダイレクトを利用する」にチェックを入れることにより、
「3.ダイレクト納付」の手続きが不要となります
1.申告等データの作成・送信
2.処分通知書等の受信
3.ダイレクト納付
4.ダイレクト納付後の納付状況の確認
運用開始時期
令和6年4月1日以降
口座引き落とし日
各申告手続きの法定納期限
【注意点】
法定納期限に自動ダイレクトの手続をした場合は、その翌取引日に口座引落しとなります。
機能利用前提
次の全ての条件に該当する場合に利用できます。
1.令和6年4月1日以降に法定納期限が到来する申告手続
2.法定納期限内に申告手続をする場合
操作方法
e-Taxで申告等データを送信する際に、必要事項にチェックするだけで、
各申告手続の法定納期限当日(※)に自動的に口座引落しにより納付ができるようになりました。
※ 法定納期限当日に申告手続をした場合は、翌取引日となるので、ご注意ください。
(法定納期限当日に自動ダイレクト納付の手続きをした場合には、納税額に制限があります)
注意点
1.従来のダイレクト納付と同様ですが、預金口座の残高不足等で引落しができない場合は、
法定納期限の翌日から納付日まで延滞税がかかる場合があります。
そのため、必ず引落日の前日までに預貯金口座の残高をご確認ください。
2.非居住者・外国法人の所得についての所得税徴収高計算書、利子等の所得税徴収高計算書に関する源泉所得税の自動ダイレクト手続きにおいて、
口座引落日が10日(休日の場合、次の営業日。以下同じ。)ではなく、誤って月末(休日の場合、次の営業日。)となるため、
この対象手続については、令和6年4月7日(日)8時30分より一時的に自動ダイレクトの利用が停止されました。
今後の詳細についてはe-Tax ホームページ等でご確認ください。
eLTAXでの自動ダイレクト納付機能は現時点ではありません
e-Taxは国税の電子申告・納税システムであるのに対し、eLTAXは、地方税ポータルシステムとして位置づけられており、
e-Taxと同様に、ダイレクト納付はあります。
なお、この二つは別のシステムのため、ダイレクト納付といっても、各々の操作方法は異なります。
そして、e-Taxでは自動ダイレクト機能があるのに対し、eLTAXは現時点では自動ダイレクト機能がありませんので、
ご注意ください。
まとめ
令和6年4月1日より、e-Taxにて、ダイレクト納付における自動ダイレクト機能が追加されました。
操作方法が一部効率的になりましたので、ご活用を検討してみてはいかがでしょうか。
なお、e-Taxでは自動ダイレクト機能があるのに対し、eLTAXは現時点では自動ダイレクト機能がありませんので、
ご注意ください。