優秀な人財を確保し、末永く働いてもらうには、その人財の将来的な保障も視野に入れる事が必要になる場合があります。
その保証の一つとして、
退職金
があります。
ところで、この退職金の支給は会社によって方法が異なり、会社でも、将来発生する退職金の資金をどのように確保したら良いのかが分からない場合があります。
そして、この退職金に関する制度を活用する場合に、インターネットで検索すると、
というワードが多く出てきます。
そこで、今回は、この中退共についてご案内します。
目次
運営機関
独立行政法人勤労者退職金共済機構中小企業退職金共済事業本部が運営しています。
この名称から略して、「中退共」と呼ばれています。
中退共制度の概要と掛金の流れ
中小企業退職金共済法に基づき設けられた中小企業のための国の退職金制度で、この掛金については、次のような仕組みとなっています。
事業主が中退共と退職金共済契約を結びます。
↓
毎月の掛金につき、会社の預金口座から口座振替が行われます。
↓
従業員の退職時に、その従業員に中退共から退職金が直接支払われます。
中退共の掛金
毎月、会社の指定預金口座から、当月または翌月の18日(金融機関が休日の場合は翌営業日)に引き落とされます。
そして、月額として設定する掛金は、次の16種類に決まっています。
5,000円、6,000円、 7,000円、 8,000円、9,000円、 10,000円
12,000円、 14,000円、16,000円、 18,000円、 20,000円
22,000円、24,000円 、26,000円、 28,000円、 30,000円
このように、最低5,000円、最高30,000円となっています。
なお、この掛金については、会社が全額負担し、従業員に少しでも負担させることはできません。
また、一定の要件を満たせば、いわゆるパートタイマの従業員についても一定金額で加入する事が出来ます。
まとめ
中退共は、独立行政法人勤労者退職金共済機構中小企業退職金共済事業本部が運営し、中退共と退職金共済契約を結んだ会社が毎月の掛金につき、
会社の預金口座から口座振替が行われ、従業員の退職時に、その従業員に中退共から退職金が直接支払われます。
そして、掛金は最低最低5,000円、最高30,000円となっていて、一定の要件を満たせば、いわゆるパートタイマの従業員についても一定金額で加入する事が出来ます。