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午堂登紀雄氏の書評です
午堂登紀雄氏の著書は、経済やお金に関する内容を午堂氏ならではの視点で書かれていてよく読んでいますが、
今こうして手に取っている著書は、ジャンルが異なりますが、この
「人生の質を上げる孤独をたのしむ力」
は参考になる事もあり、書評という形でブログに掲載いたします。
ところで、今の時代は、SNSやスマートフォンの普及によって、
誰かと繋がっている
という状況が絶え間なく続いています。
すると、繋がりを持つ事に積極的になる人もいる一方では、繋がっている状況が合わないという人が出てきますが、そのような人はどうなってしまうのでしょうか。
「孤独力」を持ち、あえて繋がらないという選択肢があります
そこで、この現代だからこそ、
「孤独力」
が求めらると午堂氏は書いています。
そして、孤独力とは、
社会生活の中で多くの人と関わりながらも、常に自分の意志を主軸に置いて、自己責任で生きようとする姿勢と考えています。
一人だけで生きるという事とは違うのです。
「孤独力」には内省が必要です
また、孤独力を持つには、内省が必要と考えていますが、これはなぜでしょうか。
それは、
この内省は高度な知的作業であり、
自分の価値観を受け入れて、
それをベースに経験を振り返って分析し、
思考体系と行動体系を軌道修正し、
自らを成長させていく作業
になります。
孤独をポジティブに捉えましょう
そして、もちろん、孤独とは、ネガティブなものではなく、ポジティブなものととらえ、
精神的に成熟するために、
いかに孤独を使いこなし、心の成長を獲得していくかのメソッドも紹介しています。
あくまでも、周囲との接触を断ち、一人で生きるのではなく、心の面で孤独力を持つという事なのです。
内容は、
先程ご紹介した内省を含め、いくつかの章から構成されていて、参考となる内容がいくつもありました。
一人で過ごす「リア充」もあります
今の時代は、SNSでは「リア充」を感じさせる投稿が多いですが、ひとりひとりの「リア充」はもちろん異なります。
大勢の人たちと楽しく過ごす「リア充」もありますが、
ひとりで有意義な時間を過ごす「リア充」もあります。
素晴らしい人生を送るには、このひとりで有意義な時間をどのように過ごすのかが大切だと思いますが、この本は、いくつもの気付きを与えてくれます。
午堂氏は、質問力も高く、一つの事象を一つ一つ深く掘り下げ、午堂氏ならではの本質を見つけ出します。
孤独というと、どうしてもネガティブに捉えられがちですが、誰もが一人になる時間はあります。
そして、その時間で自分と向き合いながら自分を磨き上げることが大切です。
しかし、孤独でいるという事は、人間関係をどのように築き上げるのかを考えなければなりません。
嫌われるのを恐れない気持ちが必要です
孤独でいるという事は、ずっと一人でいるという事とは違います。
また、一人の時間を大切にするという事だけでなく、自分という個を確立し、ブレずに、自分の意志をしっかりと持ち、嫌われる事を恐れず、無理して他人のペースに合わせる必要はありません。
決して独りよがりということではなく、周囲には自分の考えをしっかりと伝えて理解してもらう事により、自分を受け入れてもらう事で、ストレスのない日々を送るような環境を自ら創るのです。
そのような自分に対して、負の感情を持つ人や、物事の基準に従うように勧めてくる人もいます。
でも、孤独を恐れず、他人の評価を気にせず、人のせいにする事なく、周囲の人に必要以上に配慮する必要はないと書かれています。
夢や目標を持って、それに向かって邁進しているのであれば、そもそも孤独というワードが気になるはずがありません。
自分の決断に迷いを持たず、一心不乱に夢や目標に向かって行動すれば、目の前のハードルも乗り越えられ、さらなる高みに登り詰める事ができます。
読書の大切さも伝えてくれます
読書をする事により、必要な、大切な情報を得る事ができ、使う言葉の選択肢も増え、意思決定の根拠がより強くなります。
もちろん、なんでも読めば良いということでは、ありません。
今の自分に、そして、将来の自分に合った良著を手に取り、そこから学び、実践するのです。
家族について書かれています
最後に家族について綴られています。
孤独でいられるという事は、孤独を大切にする事が分かっているのです。
そのため、自分の時間や空間を大切にしているのであれば、相手の時間や空間へも配慮できます。
だからこそ、与える姿勢で家族を幸せにすることが出来、子どもやパートナーの個性も尊重出来るのです。
孤独を楽しみましょう
孤独を楽しむ事が出来るのは、人生を楽しむことが出来る。
という事を改めて気付かせてくれて、また、新たな学びとなる内容もあり、良著の一冊です。
是非一度こちらの本を手に取ってみてはいかがでしょうか。
午堂登紀雄氏著
「人生の質を上げる孤独をたのしむ力」