事業の効率化・正確性の向上に不可欠なものの一つに、ITツールの活用があります。
今はできる限り少人数化して、成果を上げ、そして、自動化の仕組みを作るには、ITツールの活用が鍵となります。
しかし、ITツールを導入するといっても、事業資金が必要となります。
そこで、江東区では、業務効率化・合理化のためにITツールなどを導入する江東区内の中小企業に対して、導入の相談支援を行うとともに、導入経費の一部を補助する制度を実施する事になりました。
目次
支援の対象となる事業
事業の効率化やその他の生産性の向上を目的として行う、次に掲げる事業です。
1、ソフトウェアまたはシステムの導入
2、IoT機器の導入
3、キャッシュレス端末機器の導入
注意点
既に導入されているソフトウェア、システムの改修又はIoT機器、キャッシュレス端末の増設は対象外です。
一の年度において支援を受けられるのは、上記1から3の事業のうち、いずれか一つのみですので、どの支援を受けるのかを事前に決めておく必要があります。
支援内容
次の2つに分かれます。
1、相談支援
江東区から派遣される、ITコーディネーター有資格者などの専門的知識を有する外部支援員から、ICT等導入に関する下記の支援を受けます。
※この事業の補助金の交付を受けるためには、下記(1)および(2)の支援を受けることが必須条件です。
(1)ICT等導入に向けた課題の整理および導入する機器等の選定に係る助言
(2)導入経費に係る補助金交付申請のための事業計画の策定支援および確認
(3)本事業の支援を受けてICT等導入を行った支援利用者に対する導入結果の聴取及び助言
相談支援の利用料金について
次の回数分は無料で利用することができます。
(その他、所定のプロセスによる相談もありますので、詳細は江東区にご確認下さい)
上記(1)の支援・・・2回
(2)および(3)の支援・・・1回
2、導入経費補助
上記1の相談支援の(1)及び(2)の支援を受けた上でICT等導入を行った企業に対し、次のように導入経費が補助されます。
※補助対象事業の実施(ICTツール等の導入)及び実績の報告は、「支援員による事業計画の確認(相談支援の2.)を受けた日の翌日から起算して1年以内」かつ「交付申請日の属する年度内」に完了させる必要があります。
補助率と上限額
補助率:補助対象経費×50%
上限額:50万円(1,000円未満切り捨て)
補助対象経費について
実施事業に応じて対象経費が異なります。
(1)ソフトウェア又はシステムの導入の場合
①ソフトウェアの購入代金又はライセンス料金
②ソフトウェアの初期設定料金又はカスタマイズ料金
③汎用機器(※)の購入代金又は賃借料金であって、ソフトウェア又はシステムの導入に伴い、最低限必要となるもの
④ソフトウェア又はシステムの導入に伴い必要となるサーバーの購入代金又は賃借料金
(※)汎用機器については、次の機器が該当します。
・情報端末機器(パソコン、タブレット等)
・情報端末機器に直接または電気通信回線を通じて接続する機器で、次に掲げるもの
補助記憶装置
モニター
プリンター
ファックス
スキャナー
等
(2)IoT機器の導入の場合
IoT機器の購入代金又は賃借料金
(3)キャッシュレス端末機器の導入
キャッシュレス端末機器の購入代金又は賃借料金
ICT等導入支援の対象となる事業者
次の全ての要件を満たす事業者です。
1、中小企業基本法第2条に定める中小企業者であること
2、江東区内に本店(個人にあっては主たる事業所)及びICT等導入を行う事業所を有すること
3、直近の法人住民税及び法人事業税(個人にあっては住民税及び個人事業税)を滞納していないこと
申請方法等について
上記内容は江東区のICT等導入支援事業ホームページより抜粋したものになりますので、詳細は、そちらのページや江東区ICT等導入支援事業実施要綱ホームページにてご確認ください。
まとめ
江東区では、ICT等の導入支援に関する受付を令和3年6月1日より開始しました。
導入に関する無料相談や所定の導入経費の補助を受ける事が出来、ICT等導入の効率化やコスト削減をするには有意義な制度ですので、ご活用を検討されてはいかがでしょうか。