江東区の税理士     経営アドバイザー

佐藤充宏 江東区で税理士事務所・ファイナンスコンサルティング会社を経営しています。

定期積金と定期預金の違いをご案内します

定期積金と定期預金の違いをご案内します

将来の資金運用や老後の生活資金を考えると、今手元にあるお金をどのように増やすのかという事だけでなく、使わずに貯めておくようにするのも必要です。

そんな時には、金融機関の預金口座へ預け入れてそのままにしておくケースもあります。

しかし、たいていの場合は、預金額の出し入れが自由や普通預金口座にお金を預け入れておく人が多いですが、この普通預金口座は、基本的に自由に引出出来るので、ついつい使ってしまうという不安があります。

そこで、金融機関に預け入れるにしても、拘束性のある預金に預け入れようとして、

定期預金

を活用する場合があります。

ところが、この定期預金と似たような名称で

定期積金

があります。

この4文字のうち、1文字だけ異なっていますが、いったい何が違うのでしょうか。

そこで、今回は、定期預金と定期積金の違いについてご案内します。

定期預金について

預金の性質:
預け入れから一定期間お金を引き出せない預金で、預入期間を半年や1年・5年・10年等に設定できます。

金利:
普通預金よりも拘束性があり、一定期間お金を引き出せないため、利率が普通預金よりも高く設定されています。
また、定期預金の金利タイプには固定金利のほか、一部の金融機関で取り扱いしている変動金利があります。

ところで、固定金利場合には、預入から満期日まで金利は変わりません。そのため、満期日にどれくらいの利息がもらえるのかが分かるという特徴があります。

また、変動金利は定期的に金利を見直すもので、金利変動の影響を受けるという特徴があります。

そして、定期預金の金利は、預け入れる金融機関や預入期間、金融機関等で異なり、金融機関によっては、キャンペーンを実施して、預金者にとって通常の定期預金よりメリットのある定期預金商品を提供する場合もあるので、金融機関のホームページや支店内の掲示ポスターでチェックできます。

注意点:
定期預金のプランによっては、中途解約が出来ない場合があります。
そのため、至急のお金が必要になった時でも現金化する事が出来ない場合があります。
また、当初設定されていた定期預金の金利は満期日まで保有するという前提だったので、、中途解約出来る場合であっても中途解約すると、当初設定されていた金利よりも利率が下がったり、場合によっては、中途解約手数料を負担しなければならない場合があります。

その他:
銀行や信用金庫・信用組合等のほとんどの金融機関で定期預金の商品が取り扱われているので、これから定期預金を活用する場合には、どの金融機関で預入した方が良いのかをチェックするようにしましょう。

定期積金について

預金の性質:
積立期間を決めて定期的に掛金を払込み、満期日にまとまった給付金を受取る預金商品です。

利息ではなく、給付金を受け取ります
定期積金の場合には、利息という言葉はなく、給付金額と掛金の累計額との差額である「給付補填金」を利息に相当するものとして満期日以後に一括して受け取ります。

その他:
最寄りの信用金庫や信用組合で定期的に払い込む場合には、定期預金ではなく、定期積金を勧められるケースが多いです。

その場合には、毎月等の一定期間に営業担当者の方が積立金の集金をしてくれる場合もありますので、信用金庫や信用組合で預金口座を開設している場合には、問い合わせをしてみるのをおすすめします。

定期預金と定期積金の預け入れを始める前に

1、預け入れ先を決めましょう

金融機関によって預入期間や金利が異なります。
そのため、どの金融機関がメリットがあるのかを調べましょう。
また、定期預金や定期積金といった預金商品に限らず、気軽に相談できる地元の信用金庫や信用組合が良いのか、または、多種多様な商品やサービスを提供している都市銀行や地方銀行が良いのか等も考えながら、総合的な点から金融機関を選定するといった方法もあります。

2、条件を決める
申し込みをする前に決めておきたいのは以下の点です。

・預け入れ金額

・預け入れ期間
一般的には、預入期間が長いほど金利が高くなります。
金利水準や今後のライフプラン等を考慮して、預け入れ期間を決めましょう。

・中途解約の場合のデメリット
中途解約が出来るのか、そして、中途解約する場合の金利や手数料等の設定がどのようになっているのかを考えましょう。

・預け入れ期間後の取り扱い
基本的に定期預金の場合であれば、そのまま預け入れを継続する場合と自動解約のいずれかを預入時に決める事になるので、継続か自動解約のいずれが良いのかを事前に決めておきましょう。

まとめ

定期預金は、一定期間は払い戻しをしないことを条件に、普通預金などよりも高い金利となっている預金商品であるのに対して、定期積金は、定期的に掛金を払い込み、満期日にまとまった給付契約金を受け取れる積立型の預金商品となっています。

そして、定期預金は、都銀や地銀、信金や信組等のほとんどの金融機関で取り扱われていますが、定期積金は、信金や信組等で取り扱われ、基本的には都銀や地銀では取り扱われていません。

その他にも細かい違いはありますが、自身のライフプランから、定期預金と定期積金のいずれが良いのか、そして、どの金融機関が良いのかを考えてから預入するようにしましょう。

そして、判断に迷った場合には、金融機関のホームページを見るだけでなく、窓口に問い合わせして聞いてみるのも良いと思います。

定期預金と定期積金を活用して、ストレスのない、安心した資金計画を立てましょう。

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