年も変わり、これから個人事業者の方等は、所得税の確定申告の時期に突入します。
毎年この時期になると、
「去年の間に領収書の整理をしておけば良かった」
「会計ソフトへの入力をもっと早めにしておけば良かった」
「今回も確定申告期限ギリギリでの申告になりそうだ」
という話をお聞きする事があります。
日々、本業に追われて、経理処理といっても、入出金の管理を優先的におこなって、毎月の決算や税金の計算はどうしても後回しになりがちです。
気が付いたら、所得税の確定申告の時期が近づいて、まとめて一気に作業しようという事になりがちです。
しかし、まとめて作業をする場合には、その作業時間分だけ大切な時間が使われ、営業やマーケティング・販売業務などに時間を使う事が出来なくなってしまうのは、
本当にストレスを感じると思います。
そこで、今からでも効率的に所得税の確定申告をするにあたってのポイントをご紹介します。
今回は、その1で、
「領収書や生命保険料の証明書などを分かり易く整理しましょう」
という事です。
恐らく、何も手を付けていないと、形や大きさが違う領収書や請求書等の証憑がガサッとひとまとめにされているかもしれません。
一枚ずつの証憑を拾い上げながら、入力をする方もいますが、その場合には、証憑が時系列的に整理されていないと、月や日にちがバラバラになってしまい、非効率になってしまいます。。
そこで、証憑を一定のルールに従って整理するようにしましょう。
そして、整理した後に経理システムへ入力をするのですが、その際には、登録した取引に関する証憑をスムーズに見つけられるようにする必要があります。
あとで、
「この入力した取引に関する領収書はどこにやってしまったんだろう」
と探すことになってしまうと、時間がかかってしまいます。
そのため、一定のルールで整理する際には、取引日順に証憑を整理するというのがそのうちの一つのルールとしてあります。
(もちろん、その他のルールもいくつかあります)
また、クレジットカードを利用して支払いをした場合には、手元にカード利用明細と領収書が残るはずですので、各々を1セットにするようにしましょう。
そうしないと、カード利用明細と領収書の各々から経理システムに入力してしまうと、重複での計上となってしまいます。
通常はご自身が気を付けるのでそのような事はないと思いますが、数多くの証憑を整理して入力すると、どうしても誤りが発生してしまう場合があるので、
その発生する可能性を限りなくゼロに近づけるために1セットにした方が良いのです。
そして、証憑を整理すると、生命保険料や地震保険料等の保険料の証明書が出てくる場合がありますので、その証明書は確定申告書の作成にあたり、
通常の領収書等とは区分しておいた方が良いので、別々にまとめるようにしましょう。
ところで、その整理の際にクリアファイルを使われる方がいらっしゃいますが、その場合には、
透明のクリアファイルを使うようにしましょう。
柄が入っているクリアファイルを使うと、中に何を入れたかが分かりづらくなってしまいます。
出来る限り分かりやすく整理するようにしましょう。
ここまで整理できると次のステップに入りますが、そのご案内はまた改めてお知らせ致します。
今回は、領収書や生命保険料の証明書などを分かり易く整理するをテーマにご案内しましたが、内容については分かり易く説明するために平易な内容としている部分もありますので、
何かお聞きになりたい点等がありましたら、お気軽に弊所までお問い合わせ下さい。