人形町には名店と呼ばれる店が数多くありますが、こちらの「山葵」もそのうちの一つです。
人形町で食事をする方は味にうるさいと言われる事があります。
高くても美味しいものを頂きたい。
リーズナブルな値段でも、美味しくなかったら利用しない。
確かな味を安定的に提供できないお店は淘汰されてしまう確率が高い地域でもあります。
今回は、その地域で多くのお客さんに永く愛されている「山葵」をご紹介します。
日比谷線人形町駅または半蔵門線水天宮前駅より徒歩数分のところにあり、ビルの2階にそのお店はあります。
店内はカウンターとテーブル席があり、人気店ですが、席数が比較的少ないので、来店の際は事前に予約をした方が良いです。
そして、おそらく、予約した場合でも、2時間制になっています。
ちなみに、私は時間制になっている場合も利用客によってはメリットが多いと思っています。
会食をするにしても、内容によっては長時間になり、会食をしたお互いにダラダラ感が出てしまう場合があります。
また、お店側にとっては、予約を管理しやすく、時間に応じて調理内容を合わせる事ができます。
今回はカウンター席でした。
「山葵」のおススメは、なんといっても魚介料理です。
刺身・煮付け・焼きもの、どれもみんな美味しいです。
そして、もちろん、魚介類以外にも美味しいメニューがラインナップされています。
まずは、生ビールのお供のお通しは、ホタルイカと貝・もずく。
店員さんはきちんとお客さんと応対し、安心感があります。
酒に合い、お通しといっても手を抜いていないのが分かります。
必ず注文する刺身盛り合わせ。
今回は、鮪の赤身・石鯛・シマアジ。
赤身は程良く熟成されていて、石鯛は身が締まって弾力があり、美味しいです。
シマアジは脂のノリが良く、こちらも美味しいです。
多くのお客さんが最初に頼むのが、この刺し盛りです。
こちらを頂くと、日本酒が飲みたくなってくるので、日本酒へチェンジです。
日本酒は種類が豊富で、美味しい酒が多くあります。
次は、ホタルイカの沖漬。
調理がきちんとされていなければできない味です。
飲食店ではこの時期にはホタルイカの沖漬を提供していますが、「山葵」はきちんと手間をかけている事が分かります。
人形町で永年続くお店ならではですね。
そして、大好きなカワハギの肝和え。
肝をカワハギに惜しげもなく多めに和えてくれているのが嬉しいです。
上質な肝で、そして濃厚で、カワハギの刺身との一体感が最高です。
口に入れるたびに旨さが広がり、日本酒もおかわりしてしまいます。
この後、何品か頂きましたが、どれも安定の美味しさで、この店に来てよかったと思わせてくれます。
人形町の繁盛店には繁盛する理由があります。
今回も学びあり、美味しさありで有意義なひと時となりました。
ごちそうさまでした。
「山葵」
03-3666-6977
東京都中央区日本橋人形町2丁目11−4