昨年末に令和4年度税制改正の大綱の閣議決定がされました。
経理や税務の担当者は、税制改正の内容を把握し、上司や経営陣にその内容を報告する事になりますが、
税制改正大綱は毎回数十ページにも及ぶ大変ボリュームのある内容となっています。
ちなみに、令和4年度税制改正の大綱は82ページに及んでいます。
これを全て読んで理解するのは、かなりの負担になります。
そこで、今回は税制改正の大綱を効率よく理解するポイントをご案内します。
「令和4年度税制改正の大綱の概要」でおおまかな改正内容を確認する
税制改正の大綱が閣議決定される際にはその大綱の概要というものも発表されます。
名前のとおり「大綱の概要」ということから、概要レベルでの確認することができます。
もちろん概要なので、すべての詳細が織り込まれているわけではありませんが、その年の税制改正の大まかな内容が分かるようになっています。
その概要をチェックした上で、どの改正が重要なのか、または、自社にとって影響を与える項目なのかがある程度見えてくるので、その後に、
実際の税制改正の大綱を見た方が、スムーズに進められます。
税制改正の大綱は、項目毎に税制改正内容を確認する
その年の社会情勢や経済環境そして国際情勢政策等によって税制改正の内容が審議されますが、税金は多くの種類がありますので、どうしても改正内容が多くなります。
しかし、税制改正の大綱は項目ごとにまとめられているので、その項目ごとに必要な税制改正内容を確認した方が良いです。
そして、その項目は令和4年度税制改正の大綱を見てもらうと次のように分かれています
個人所得課税
資産課税
法人課税
消費課税
国際課税
納税環境整備
関税
そこで、チェックしたい項目を優先的に決めてから見ていけば、効率的に改正内容の確認ができます。
なお、その項目の中でさらに区分されていますので、その区分ごとに見ましょう。
例えば、個人所得課税については、令和4年度税制改正の大綱では次のような構成となっています
一 個人所得課税
1 住宅・土地税制
2 金融・証券税制
3 租税特別措置等
4 その他
このように、その構成ごとに知りたい改正内容を見ていけば良いのです。
まとめ
令和4年度税制改正の大綱が閣議決定されましたが、その内容を効率よく確認するには令和4年度税制改正の大綱の概要を活用し、そして、
税制改正の大綱の中でチェックしたい項目を事前に決めて、優先順位や至急性を考えながら効率的に確認をするようにしましょう。