昔と比較して、将来の必要生活資金が増えています
「生涯80年」という言葉がありますが、現代社会では医学的にも数十年前と比べて寿命が大幅に延びています。
そのため、数十年前の当時と比較して、将来の生活資金の額がかなり異なります。
特に、社会人として活躍した後に、老後の生活の時間がかなり長く感じられるのです。
今までは、会社を定年退職して、退職金を受け取って、その退職金と今までの貯蓄や投資資金をその後の生活に充てるのですが、昔と違って、定年退職後の生活が長いので、その後の生活資金をどのように確保するのかが大切です。
そこで、長い人生の中でどうやって将来の生活資金を確保するのかは早目に考える必要があります。
必要生活資金は逆算して考えましょう
将来のある時点で必要と考えている生活資金を算定したら、そこから逆算して、今その資金を貯めるには何をしたら良いのかを考えるのです。
例えば、30代の頃は、経験や実績を少しずつ積んで、給料も段々増えて、毎年60万円を貯蓄や投資に回すとした場合には、1ヶ月あたり5万円をキープしておくことになります。
その5万円をキープするには、給料が支給された段階で5万円を差し引き、その他のお金で月のやりくりをするのです。
そのため、その5万円をどのように差し引き、そして、使わないようにするのかがポイントです。
多くの場合には、給料が振り込まれたら、自動引き落としのような形で、5万円を積立型の投資の回したり、定期の預金に充てるのです。
そのようにしておけば、そのキープした5万円を使ってしまうことはありません。
つまり、5万円が毎月きちんと残る「仕組み」を作るのです。
お金が残る仕組みを作りましょう
人は誰でも、心に隙が生まれる時があります。
その隙があると、手元に使ってはいけないお金があったとしても、使ってしまうこともあります。
そのような心の隙ができたときでも、お金を使うことがないような仕組みにすれば良いのです。
そこで、毎月5万円を貯蓄や投資に充てたとすれば、1年間で60万円(5万円×12ヶ月)、10年間では600万円(60万円×10年)となります。
次に、40代に入ると、会社内で昇格すれば、給料も増えて、もっと毎月の貯蓄や投資が増える事もあります。
そして、30代と同じように、毎月の貯蓄や投資が出来る仕組みを取り入れれば、毎月、そして、毎年もっと貯蓄や投資額が増えるのです。
もちろん、一人一人のライフプランは異なりますので、貯蓄や投資の金額、そして、その貯蓄や投資のスピードも様々ですが、ご自身に合った将来の生活資金の設計を考えてみてはいかがでしょうか。