年度末近くになると、各自治体で翌年度の予算が公開されます。
こちらのブログでも、江東区や墨田区の令和5年度予算概要の一部をご紹介しましたが、今回は江戸川区についてご紹介します。
目次
江戸川区令和5年度予算概要のうち、チェックしておきたい事業
SDGs の推進費や都市開発費・環境整備費・地域振興費等の有意義な施策がいくつもありますが、今回は産業経済関連の一部について抜粋します。
江戸川区内事業者向け補助金・助成金自動診断システムの導入
自社の状況に合った補助金・助成金をスマホ・パソコンで自動診断することができるシステムを導入し、江戸川区内中小事業者への経営支援強化を図る目的で
実施されるものです。
補助金や助成金については数多くあり、その中から自社にマッチした物を見つけるのは難しいです。
そのような中で自動診断できるシステムがあれば、補助金や助成金を有効活用でき、自社の成長発展につなげることもできます。
販路拡大支援事業助成金
ホームページ作成改修費用の対象を全業種一律10万円とする。
なお、ECサイトや多言語対応の費用がある場合は助成額を20万円とする。
今ではSNS 等で会社を認知してもらえる媒体が多く登場していますが、ホームページは昔と変わらず、会社を知ってもらう重要なメディアのひとつです。
この作成改修に関する費用を助成してもらうことにより、起業・開業等をする上での有効なプロモーションにつなげることができるので、ぜひ活用したいものです。
また、ECに係る海外取引のハードルも下がり、輸出取引や外国人の方むけ取引をする場合のサイト制作等に関する費用も助成してもらえる制度は、
有効な施策になります。
アントレプレナー交流事業
起業家(アントレプレナー)に複数(回数・方法)の交流の場を提供し、情報交換やビジネスマッチングの強化、
江戸川区の創業支援事業を周知することで、起業マインドの醸成を図る施策です。
創業間もない事業者は、自社のプロモーションや営業を効率的に進めたいので、こうした交流事業の活用は有効な制度です。
人材確保・定着支援事業助成金
既存の福利厚生に加入する際に要する経費の他に、新たに就業規則の作成・変更に要する社会保険労務士への作成委託費用も対象とする制度です。
優秀な人財確保は、会社の成長・発展に欠かせません。
従業員の方に長く勤務して頂き、そして、新たに入社される従業員の方を確保する上でも活用したい施策です。
デジタル技術活用促進助成事業
申請受付回数を年度内1回から2回に増やし、江戸川区内中小企業者等が生産性向上・業務効率化を目的としたソフトウェア・システム導入経費についても
新たに助成対象とするものです。
ソフトウェアやシステムは、多くの会社が導入・リニューアルをしたいと考えているので、積極的に活用したい施策です。
中小企業融資事業
融資事業については、江戸川区内の事業者は事業資金の確保のためには知っておきたい内容です。
現時点で予算として生まれているものは次の融資種類になります
1.一 般 融 資
中小企業事業資金
小企業小口資金
2.パワーアップ融資
経営向上資金
SDGs活動企業支援資金
商店街店舗支援資金
DX支援資金
創業支援資金
経営向上資金(ウイルス物価対策)
3.借 換 融 資
経営改善借換(うち、コロナ借換資金あり )
他、コロナ回復リスケジュール支援
まとめ
江戸川区の令和5年度予算概要が公開されました。
産業経済関連等で有意義な施策が織り込まれているので、事業者の方は是非活用しましょう。
画像出典元:江戸川区ホームページ「令和5年度主要施策の概要」より
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