人間に与えられた時間は24時間と決まっています
人それぞれが過ごしている環境があり、リソースも各々決まっています。
そのキャパシティを越えて対応する事は出来ません。
処理能力の高い人で、テキパキと仕事をして、他の人の2倍近くの業務量を同じ所要時間で出来る人もいますが、それ以上はこなすのが難しい事もあります。
優秀な人であればある程、関係者からは頼られ、多くのタスクを担当して欲しいと言われるかもしれませんが、そのような人でも、抱えきれないほどのタスクを引き受けてしまって、最終的に期限までに業務がもし間に合わなかったらどうなるでしょうか。
仕事は信頼関係の上に成り立っています
依頼する人は、相手を信頼しており、依頼した成果を納期までに満足のいく内容で受け取った事により、報酬を支払います。
しかし、納期が遅れてしまったら、依頼人にとっては、その成果は評価する価値がなくなってしまうかもしれません。
納期があるという事は、納期までに受け取るからこそ価値のあるものなのです。
それが間に合わないという事であれば、価値はゼロとなり、又は、損失を被ってマイナスという事もあります。
優秀な人でも、依頼人との約束を守れないのであれば、依頼人にとっての評価はマイナスであり、信頼関係が崩れていってしまいます。
優秀な人や、優しい人であると、
「今は忙しいけど、この内容であればなんとか間に合う」
「断ってしまうと、相手が不愉快になるかもしれないので、断り難い」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、依頼人にしてみれば、最終的には、
出来るか出来ないか
という事を知りたいのです。
もちろん、依頼するからには、相手を信頼しているからこそですが、出来ない事を依頼して、最後は出来ないという結果が待っている事は避けたいのです。
そこで、強い気持ちを持っておきたいのが、
「出来る事と出来ない事を明確に伝える」
という事です。
通常であれば出来るのに、今抱えている仕事が多いために出来ない状況で依頼がきた場合に、優秀でないと思われる事を気にしたり、断ったら今後も依頼がないと思って不安に思うかもしれません。
しかし、その時に自分以外のリソースを活用出来ないのであれば、やはり、出来ない事に変わりありません。
最後に
出来る事を積み重ねていく事により信頼関係が築かれ、実績も積み上げられていきます。
自分の意思を明確に伝えるには勇気が要りますが、お互いの信頼関係を構築し、自分の成長・発展のためには必要なアクションとなりますので、「出来る・出来ない」は明確に伝えましょう。