
目次
はじめに
中小企業の社長様のお悩みの一つに、
「黒字のはずなのに、なぜか資金が足りない」
というものがあります。
社内に経理担当者がいて、日々の記帳や支払い業務はきちんと行われている。
決算でも利益が出ている。
それなのに、
口座残高は増えておらず、資金繰りに不安が残る──。
このような違和感は、多くの経営者が一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
そこには、「利益」と「現金」の違い、
そして、
“お金の流れのズレ”
という構造的な要因が潜んでいます。
今回は、「利益が出ているのに資金が足りない理由」について、経営判断の視点からわかりやすく解説いたします。
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■ 利益はあるのに現金が足りない──その理由
会計上の「利益」は、売上から原価・経費を引いたものです。
しかし実際のキャッシュフロー(お金の出入り)は、それとは一致しません。
このギャップは、以下のようなケースで発生します。
・売上は立っていても、入金は翌月以降(=売掛金が多い)
・銀行返済の元本は損益に出ないが、資金は確実に出ていく
・高額な機械や備品を購入したことで、資金が大きく減少している
・在庫が積み上がっていて、現金が「商品」に姿を変えている
・法人税や消費税の納付が発生している
帳簿上は黒字でも、事業資金が底をついてしまう──
その原因は、日々の記帳だけでは見えてこない“お金の流れ”の中にあるのです。
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■ 経理担当者がいても、判断を担っているのは「社長」です
「ウチは経理がしっかりしているから大丈夫」
という声もよく聞きます。
たしかに、請求処理や仕訳、月次試算表の作成までは正確に対応されている会社が増えています。
しかし、それらは「処理」であって「判断」ではありません。
・今月、来月の資金繰りは問題ないか?
・この支出は、今やってよいのか、延期すべきか?
・設備投資は、どのタイミングで実行するのがベストか?
・採用を進めても、半年後のキャッシュは耐えられるか?
こうした判断は、最終的にすべて社長に委ねられています。
そして、その“判断”の材料となる数字を整理・読み解く人がいなければ、社長は孤独な経営判断を続けざるを得ません。
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■ 税理士=申告業務だけ、という事ではありません
「うちはすでに顧問税理士がいるから大丈夫」
そうおっしゃる社長様も多くいらっしゃいます。
もちろん、それは大切なことです。
ただし、既存の税理士が「申告」や「節税」の話はしてくれるけれど、
「未来の資金繰り」や「投資判断の裏付け」までは相談しづらい…
そう感じている方も少なくありません。
弊所は、税理士の仕事は
「過去の数字をまとめること」だけではなく、
「未来に備えること」も含めて支援すべきだと考えています。
・数字を読み解き、将来の資金見通しを一緒に考える
・金融機関に提出する説明資料の作成アドバイスをする
・社内の経理担当者様とも連携し、判断につながる情報をつくる
こうした「判断の伴走者」としての役割こそ、税務顧問としての価値の一つです。
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■ 「記帳は終わっている」からこそ、次のステップへ
数字が揃っている今だからこそ、“判断力”の質を高めるタイミングです。
経営におけるリスクの一つが、資金ショートです。
そのリスクを防ぐには、「今の数字」だけでなく「これからの資金の動き」を見通す力が必要です。
・経理担当者はいても、最終判断を社長ひとりで抱えている
・試算表はあるけど、どう読めばよいかわからない
・金融機関から「資金繰り表を出して」と言われて困っている
このようなお悩みが一つでもある社長様がいらっしゃいましたら、
一度、弊所にご相談ください。
記帳や申告だけで終わらせず、社長様の“経営判断”を支える存在として、
弊所は税務顧問をしています。
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佐藤経営税務会計事務所
代表税理士 佐藤充宏
東京都江東区亀戸2-39-8米田ビル201号室
e-mail:satokeieitaxact@kbe.biglobe.ne.jp
お問い合わせは、こちらからお気軽にお願い致します。
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