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日々の消費活動について
事業をしていると、毎日何かしらの消費が行われています。
出社して電気を付ければ、電力を消費
交通機関を利用すれば、その利用という消費
会食という消費
材料を仕入れるによるモノの消費 等
そして、消費という行為をするのであれば、その消費したモノやサービスの価値に相当する金額を支払っています。
ところで、支払いをする時に、思った以上に高額なケースがあったり、明らかに原価割れのような安価なケースもあり、疑問に思う事はないでしょうか。
このモノやサービスの値段である「価値」というのはどのように決まっているのかを知る事が出来れば、自社商品の販売価格の「値決め」もうまくいくのではないかと考えられます。
そこで、今回は、モノやサービスの「価値」がどのように決まるのかについてご案内します。
必要とされるものにこそ価値があります
現代と平成・昭和の時代では、国際情勢や経済状況・文化は全く異なります。
その時代に応じた経済活動をしていて、その活動は時と共に移り変わります。
そのような中で、人や会社が必要とするモノやサービスは異なります。
洋服、備品、パソコン、携帯電話等
どれをとっても、多くのものが時代のニーズに応じて変遷を遂げています。
当時は高価で販売されていたものが、現代では買い手がつかなかったり、逆に、当時は買い手がつかなかったものが、現代では高価で販売されるケースもあります。
これは、ニーズがあるモノやサービスの価値が高いという事を意味しています。
そのため、価値があると思われるものを提供すれば良いのです。
価値のあるものへの「値決め」の仕方
価値があるとした場合、次に考えるのが、
どのくらいの価格で販売したら良いのか
という事です。
必要とされるものには、その価値を「価格」として表現するのが事業の基本です。
そこで、この値決めをするには、販売戦略上の観点からいうと、大きく二つの方法が取られています。
1、販売価格を決めてから、その後に、販売する上で採算の取れる原価や経費を見積る
2、原価や経費を見積もった後に、利益を上乗せして販売価格を決める
もちろん、販売時には低価格にして、認知度が広まった後に価格を引き上げるというやり方等がありますが、大きくは上記の方法で販売価格を決める事となります。
どちらのケースにしても、顧客側が
その価格なら買いたい
と思えるようにしなければなりません。
そして、そのノウハウについては、たくさんの種類があります。
例えば、銀座の一等地のテナントをビルごと賃借している一流ブランドの店内で販売しているバッグであれば、数十万円する事もよくあります。
しかし、これと同じバッグが一般店で無造作におかれていて、見た目の満足度も低い状態で販売されていたものに対して、数十万円で買うでしょうか。
きっと買わないはずです。
銀座の一等地で、店員にきめ細やかな接客をされ、購入した商品を包装する箱が立派で、さらに、それをブランドのロゴが入った紙袋に入れてもらい、お店を出る際には、店員から見送ってもらい、満足度の高い状態で買い物が出来るからこそ、数十万円を支払うのです。
このように、同じ商品でも、
「魅せ方」
によって、価値をより高くする事も出来るのです。
なお、これ以外にも、いくつものノウハウがあり、そのノウハウを開発する事に力を入れている会社もあるくらいです。
そして、最終的に、設定した販売価格で採算が取れるような値決めをするのですが、大切な点があります。
それは、
価値を判断するのはお客様ですが、価値を提案するのは販売側です。
まとめ
モノやサービスの値決めの仕方にルールはありません。
会社が決めた価値をお客様に提案し、お客様がそれを受け入れれば、販売は成立するのです。
高くすると罪悪感があったり、売れずに不安に思う事があるかもしれません。
しかし、会社として成長する上で採算の取れる値決めをし、そして、自信を持ってお客様にその価値を認めて頂けるような姿勢で取り組むという事も大切です。