目次
はじめに
飲食店や物販店・美容院を開業する場合等は、事前に条件の良い物件をリサーチします。
リサーチの方法としては、インターネットで検索したり、SNSで情報収集したり、また知り合いに紹介してもらう等があります。
そしてその物件情報の中で
スケルトン
居抜き
といった用語が出てくることがありますが、これらは一体どのようなものでしょうか。
スケルトン
内容
前の物件使用者であるテナントが利用していた什器・設備などは一切なく建物の設備しかない状態の物件です。
例えば、テナント募集と表示のある物件を見てみると、壁や天井がなく、コンクリートがむき出しの状態のものがあります。
これらが、一般
1.物件数が比較的多いです
多くの場合、物件内の什器や設備は全て移設されたり処分した後のものが多いです。
そのため、スケルトン物件を探す場合には選択肢が多くなる傾向があります。
2.レイアウト設計や内装工事を自由にできます
物件内は何もない状態なので、イメージ通りのレイアウトや内装工事をすることができます。
業種に応じて給排水設備や空調設備・厨房等を自由に設計しやすいので、
開店・開業後の導線を効率的に設計することができます。
デメリット
1.初期投資のコストがかかります
物件内は何設備がないため、給排水設備や空調設備・厨房等の導入工事を全てを行う必要があります。
そのため、これらの初期投資にかかるコストを負担しなければならず、業種によってはこのコストが大幅にかかる場合もあります。
2.開店・開業までに長期間を要します
什器や設備等の導入をするのはもちろんのことですが、その導入後の店内のオペレーションを
従業員の人たちと確認共有する時間が必要となり、
通常は開店・開業までに長期間が必要です。
居抜き
内容
前のテナント使用者の什器や設備等の全部又は一部が残置されていて、それらが使用できる物件です。
美容院や飲食店でいうと、給排水設備や空調設備等がそのまま残っていて、
次の使用者が同業種であることをテナントオーナーが考えている場合には、
居抜きの状態として物件の募集をすることがあります。
メリット
1.初期投資のコストを抑えられます
物件内の設備が残っているため、その分の導入コストをかけずに済みます。
2.比較的短期間で開店・開業をしやすいです
什器や設備等の導入工事の日数を削減できるので、その分早めに開店・開業のスケジューリングができます。
デメリット
1.物件を見つけるのに時間がかかる場合があります
前のテナント使用者にもよりますが、物件内の什器や設備は全て移設されたり処分されている場合が多いため、
居抜き物件を探すには数も少ないため、適した物件を見つけるのに時間がかかる場合があります。
2.自由にレイアウトや内装を決められません
給排水設備や空調設備・厨房等が残っているため、その状態で導線を決めなければならず、
思い通りのオペレーションに制約が生じる場合があります。
その他
スケルトンや居抜きの物件については、上述以外にも物件の状況によって考慮しない点が多く出てくることが往々にしてあります。
そのため、物件募集内容を詳細にチェックするのはもちろんですが、実際の物件状態を精査する事が必要です。
まとめ
スケルトンと居抜きの物件については、その内容やメリット・デメリットが異なります。
飲食店や美容院・物販店等の店舗を開店・開業しようとする場合には、候補物件の募集内容を詳細にチェックするのはもちろんですが、
実際の物件状態を精査しましょう。
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