江東区の税理士     経営アドバイザー

佐藤充宏 江東区で税理士事務所・ファイナンスコンサルティング会社を経営しています。

経理担当者必見!消費税のインボイス制度の仕組みを解説 その7:帳簿とは

経理担当者必見!消費税のインボイス制度の仕組みを解説 その7:帳簿とは

消費税インボイス制度である適格請求書等保存方式においては、一定の事項が記載された

帳簿及び請求書等

の保存が仕入税額控除の要件とされています。

この帳簿及び請求書等について、請求書等については取り上げられる機会が多いですが、もう一方の

帳簿

は、どのようなものが該当するのでしょうか。

帳簿とは

イメージとしては

ビジネスにおいて、取引やお金の流れを目に見える形で記録したもの

です。

例えば、現金で商品を10万円で売り上げたのであれば、

現金が10万円増え、そして、売上も10万円増えます。

他にも様々な取引が行われることとなるので、その全ての取引とお金の流れに基づき、経営上の数値を集計します。

この数値の集計の際に必要となるツールが帳簿です。

帳簿の種類

複式簿記で言うところの仕訳に基づき作成されるものとして、説明します。

主要簿

仕訳帳

全ての取引を仕訳という形で表現したものです。

現金で商品を10万円売り上げた場合には、

簿記では、

(借方)現金10万円/(貸方)売上10万円

という仕訳になります。

この他に、発生日及び発生内容(摘要)等を記載したものが仕訳帳です。

総勘定元帳

仕訳された勘定科目ごとに作成された帳簿です。

現金で商品を10万円売り上げた場合には、

現金と売上の各総勘定元帳に転記されます。

補助簿

その名の通り主要簿を補完する目的で作成される帳簿で

現金出納帳

預金出納帳

売掛帳

固定資産台帳 

等があります。

帳簿作成機能を有する会計ソフト

上述の帳簿を作成するにあたって、自前でのエクセルやデータベースを一から作成するのは時間がかかり、

また、場合によっては誤りが出てしまう可能性があります。

そのため、これらの作業を効率的に進めるために、多くの会社では会計ソフトを使用します。

そして、この会計ソフトへの入力を行うことにより、自動的に帳簿が作成されます。

帳簿の保存要件

帳簿の保存については、各種税法に規定されています。

そして、消費税法においても、適格請求書等保存方式の下では、帳簿及び請求書等の保存が仕入税額控除の要件とされます。

そのため、日々の経営数値を把握するという目的以外に、税法等の要件を満たすためにも、帳簿は、もれなく誤りのないように作成する必要があります。

まとめ

帳簿は、各種税法において一定要件のもとで、その保存が要件とされ、主要簿と補助簿があります。

日々の経営数値を把握するという目的だけでなく、税法等の要件を満たすためにも、会計ソフトを活用し、

もれなく誤りのないように帳簿を作成しましょう。

 

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