江東区の税理士     経営アドバイザー

佐藤充宏 江東区で税理士事務所・ファイナンスコンサルティング会社を経営しています。

金融機関から融資を受けている事業者の方むけ:元利均等返済と元金均等返済の違い。

金融機関から融資を受けている事業者の方むけ:元利均等返済と元金均等返済の違い。

はじめに

金融機関から融資を受ける場合、借入条件に基づき、定期的に元金と利息の支払していきます。

そして、元金と利息の支払い額を決める際に、

元利均等返済

元金均等返済

のいずれかを選択することになりますが、

これらは、どのような違いがあるのでしょうか。

ここでは、毎月返済がある場合を例にご説明します。

元利均等返済

支払時の元金と利息の合計額が毎月同額

の返済方法です。

例えば、毎月30万円の元利均等返済であれば、

1ヶ月目:元金25万円利息5万円

2ヶ月目:元金26万円・利息4万円

3ヶ月目:元金27万円・利息3万円

というようなイメージです。

(あくまでもイメージのため実際には、元金と利息の支払額はもちろん異なります)

利率が固定であれば、

元金の返済が進むと、毎月の利息の支払い額は減っていくので、

月が経過するごとに30万円の内訳に占める元金の比率が高くなり、利息の比率が低くなります。

この方法の場合、毎月の返済額が同額のため、資金繰り計画が立てやすいですが、

元金均等返済と返済期間が同じ場合は結果として、元金と利息の総額の返済額は多くなります。

元金均等返済

支払時の元金が毎月同額

の返済方法です。

例えば、毎月30万円の元金均等返済であれば、

1ヶ月目:元金30万円・利息5万円

2ヶ月目:元金30万円・利息4万円

3ヶ月目:元金30万円・利息3万円

というようなイメージです。

(あくまでもイメージのため実際には、元金と利息の支払額はもちろん異なります)

利率が固定であれば、

元金の返済が進むと、毎月の利息の支払い額は減っていくので、

月が経過するごとに元金と利息の合計額が減っていくことになります。

この方法の場合、元利均等返済と比較して、元金が減るスピードが早いため、

返済期間が同じであれば、返済期間が進むにつれ、元金と利息の合計返済額は少なくなりますが、

返済期間初期の頃は、利息の金額が多いため、元金と利息の合計額の負担が大きいので、

その分の必要な事業資金を調達する必要があります。

まとめ

借入金の返済方法には元利均等返済と元金均等返済があります。

各々の方法でメリットとデメリットがあるので、

会社の資金計画等に応じて適切な方法で借り入れをするようにしましょう。

 

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