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佐藤充宏 江東区で税理士事務所・ファイナンスコンサルティング会社を経営しています。

法人経理・税務担当者向け:勘定科目内訳明細書のうち、「借入金及び支払利子の内訳書」の記載方法

法人経理・税務担当者向け:勘定科目内訳明細書のうち、「借入金及び支払利子の内訳書」の記載方法

借入金と利息の関係

法人が借入をする場合には借入の条件があります。

金融機関からの借り入れであれば、借入金額・利率・返済期間・担保の有無等を借入にかかる契約時に決めます。

そして、事業年度末で残っている借入金額が貸借対象表、事業年度中に支払う事となった利息等が損益計算書に計上されます。

この借入金額が事業年度末に計上されている場合や事業年度中に支払うこととなった利息がある場合等には、

「借入金及び支払利子の内訳書」を作成します。

内訳書脚注の確認

作成にあたっては、下欄にある脚注を事前に確認します。

(注)

1. 借入先別期末現在高が50万円以上のものについては各別に記入し、その他は一括して記入してください。

2. 借入先が「役員、株主又は関係会社」のものについては、期末現在高が50万円未満であっても全て各別に記入してください。

また、「期末現在高がないものであっても期中の支払利子額(未払利子を含みます。)が3万円以上」のものについては、

各別に記入してください。

3. 上記1により記載すべき口数が100口を超える場合には、次の①又は②の方法により記入しても差し支えありません。

① 期末現在高の多額なものから100口についてのみ記入(この場合、100口目には50万円未満のものも含む残額全てを一括して記入)

なお、「借入先が役員、株主又は関係会社のもの」又は「期末現在高がないものであっても期中の支払利子額(未払利子を含みます。)が

3万円以上のもの」がある場合には、当該事項も含めて100口となるように記入してください。

② 期末現在高を自社の支店又は事業所別等で記入(支店又は事業所等の名称を「名称(氏名)」欄に記入するとともに、

「期末現在高」欄及び「期中の支払利子額」欄にその支店又は事業所等の合計金額(50万円未満のものも含む合計金額)を記入)

4.「利率」欄には、同一の借入先に対する利率が2以上ある場合には、そのうち期末に近い時期における支払利子の利率を

記入してください。

5. 外国法人又は非居住者から借り入れたものについては、「所在地(住所)」欄には、国外の所在地(住所)を記入してください。

 

内訳書の記載項目

借入先

借入先の

名称(氏名)

所在地(住所)

法人・代表者との関係

記載します。

なお脚注1及び2・3にあるとおり、借入先別の期末現在高や借入先等に応じて、各別に記載するあるいは一括等により記載することになります

また、脚注5にあるとおり、外国法人又は非居住者から借り入れたものについては、所在地(住所)欄には、国外の所在地(住所)を記載します。

期末現在高

事業年度末のその借入金の期末現在高を記載します。

期中の支払利子額

事業年度中の支払利子の金額を記載します。

利率

その借入金のその事業年度中の利率を記載します。

なお、変動利率の設定等により、同一の借入先に対する利率が事業年度中に変更となった場合には、脚注4にあるとおり、

期末に近い時期における利率

を記載します。

担保の内容

物件の種類

数量

所在地等

を記載します。

まとめ

法人は、借入金額が事業年度末に計上されている場合や事業年度中に支払うこととなった借入利息がある場合等には、

「借入金及び支払利子の内訳書」を作成します。

 

 

画像出典元:国税庁ホームページ「勘定科目内訳明細書 平成31年4月1日以後終了事業年度分」より

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