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佐藤充宏 江東区で税理士事務所・ファイナンスコンサルティング会社を経営しています。

ニュースで聞く「ファンド」と投資信託の違いとは?似ているようで異なる仕組みを解説

ニュースで聞く「ファンド」と投資信託の違いとは?似ているようで異なる仕組みを解説

はじめに

前回の記事では、

「ファンドとは何か?」

をテーマに、ファンドが複数の出資者から資金を集めて運用する仕組みであることを解説しました。

一方で、

「ファンドと投資信託は何が違うのですか?」

という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

実際、金融ニュースでは「ファンド」という言葉が頻繁に登場し、資産運用では「投資信託」という言葉を耳にします。

そのため、

  • ファンドと投資信託は別物なのか
  • 同じようなものなのか
  • 何が違うのか

が分かりにくいテーマの一つです。

結論から言えば、

投資信託は広い意味ではファンドの一種です。

しかし、

運用方法や投資家の対象、規制などに違いがあります。

本記事では、ファンドと投資信託の関係や違いについて、経営者・経理担当者・メディア関係者向けにわかりやすく解説します。


まず結論|投資信託はファンドの一種

最初に結論をお伝えします。

ファンドとは、

複数の出資者から資金を集めて運用する仕組み

の総称です。

そのため、

  • 投資信託
  • PEファンド
  • ヘッジファンド
  • 不動産ファンド
  • 事業承継ファンド

などは、いずれも広い意味ではファンドに含まれます。

つまり、

「ファンド」と「投資信託」

を完全に別物として考えるのは正確ではありません。

投資信託はファンドの一種であり、

その中でも特に個人投資家向けに制度化された仕組みと考えると理解しやすいでしょう。


ファンドとは何か(前回の復習)

ファンドとは、

多くの出資者から資金を集め、

専門家が運用する仕組みです。

例えば、

100人が100万円ずつ出資すると、

1億円の資金が集まります。

この資金を運用会社が管理し、

株式や債券、不動産などへ投資します。

そして、

運用によって得られた利益を出資者へ分配します。

これがファンドの基本的な考え方です。


投資信託とは何か

投資信託も、

基本的には資金を集めて運用する仕組みです。

投資家から集めた資金を、

運用会社が株式や債券などへ投資します。

そして、

運用成果が投資家へ反映されます。

その意味では、

投資信託もファンドと同じ構造を持っています。


投資信託の特徴

投資信託には、

次のような特徴があります。

  • 少額から投資できる
  • 分散投資がしやすい
  • 運用を専門家へ任せられる
  • 個人投資家向けの商品が多い

例えば、

数千円や数万円から投資できる商品もあります。

そのため、

資産形成の手段として利用する方が増えています。


ファンドと投資信託の共通点

まずは共通点から整理しましょう。

共通点① 資金を集める

どちらも複数の出資者から資金を集めます。


共通点② 専門家が運用する

投資判断は専門家が行います。

出資者自身が個別銘柄を選ぶ必要はありません。


共通点③ 分散投資が可能

複数の投資先へ資金を配分するため、

リスク分散がしやすくなります。


共通点④ 利益を目指す

当然ながら、

投資による利益獲得を目的としています。


ファンドと投資信託の違い

ここからが本題です。


違い① 投資家の対象

投資信託は、

一般の個人投資家向けの商品が中心です。

一方で、

ファンドの中には、

  • 年金基金
  • 保険会社
  • 金融機関
  • 富裕層

などを対象とするものもあります。


違い② 投資対象

投資信託は、

主に

  • 株式
  • 債券
  • REIT
  • インデックス運用

などが中心です。

一方、

ファンドは、

  • 未上場会社
  • M&A
  • 事業承継
  • 不動産開発

など幅広い対象へ投資します。


違い③ 換金のしやすさ

投資信託は、

多くの場合、

一定営業日程度で換金できます。

一方、

ファンドによっては、

数年間資金を引き出せない場合もあります。


違い④ 情報開示

投資信託は、

制度上、

情報開示が比較的充実しています。

基準価額や運用報告書なども定期的に公表されます。

一方、

ファンドは、

投資家が限定される場合も多く、

開示内容が異なることがあります。


違い⑤ 規制の違い

投資信託は、

金融商品として厳格な制度の下で運営されています。

そのため、

個人投資家が安心して利用できる仕組みが整っています。

一方、

ファンドは種類によって制度や規制が異なります。


ニュースに登場するファンドはなぜ投資信託と違うのか

ニュースで登場するファンドの多くは、

個人向け投資信託ではありません。


PEファンド

会社へ投資し、

企業価値向上を目指します。


ヘッジファンド

独自の投資戦略で利益を追求します。


アクティビストファンド

投資先会社へ提言を行うことがあります。


事業承継ファンド

後継者問題を抱える会社への投資を行います。


そのため、

ニュースで

「ファンドが買収した」

と報じられても、

一般的な投資信託をイメージすると誤解が生じます。


経営者が知っておきたいポイント

近年、

経営者にとってもファンドは身近な存在になっています。


M&Aとの関係

事業承継や成長戦略の一環として、

ファンドが関与するケースが増えています。


資本提携

金融機関融資とは異なり、

資本面から支援を受けるケースもあります。


成長支援

単なる資金提供ではなく、

経営支援を伴う場合もあります。


なぜ違いを理解することが重要なのか

ファンドと投資信託を同じものと考えると、

ニュースを正しく理解できません。

例えば、

「ファンドによる買収」

というニュースを見た際、

投資信託をイメージしてしまうと、

本来の意味を誤解してしまう可能性があります。

金融や経済を理解するうえでは、

それぞれの役割を整理して理解することが重要です。


まとめ

投資信託は、

広い意味ではファンドの一種です。

しかし、

  • 投資家の対象
  • 投資対象
  • 換金性
  • 情報開示
  • 規制

などに違いがあります。

また、

ニュースで登場するファンドの多くは、

投資信託ではなく、

PEファンドやヘッジファンドなどである場合が少なくありません。

そのため、

ファンドと投資信託の違いを理解することで、

金融ニュースや経済ニュースへの理解も深まるでしょう。

投資信託はファンドではないのですか?

投資信託は広い意味ではファンドの一種です。

なぜニュースでは「ファンド」と「投資信託」を分けて使うのですか?

ニュースで登場するファンドの多くは、PEファンドやヘッジファンドなど、投資信託とは異なる特徴を持つためです。

投資信託とファンドはどちらが良いのですか?

目的や投資家の属性によって異なります。一概に優劣を比較できるものではありません。

免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的として作成しています。個別の投資判断、会社経営上の判断、法務・税務判断については、具体的な事実関係により結論が異なる場合があります。本記事を参考に行われた判断や行動、その結果として生じた損害等については責任を負いかねますので、実際の判断にあたっては専門家へご相談ください。

記事執筆者

税理士 佐藤充宏
東京都江東区で税理士事務所及びファイナンスコンサルティング会社を経営している佐藤充宏と申します。

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