マラソンマン税理士

佐藤充宏 江東区で税理士事務所を経営しています。

「金融機関からの借入金について:返済額と資金繰りとの関連について」

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実際に融資を受けて返済をすると、その返済額は財務値にどのように反映されるのでしょうか。

 

次の返済を例として考えてみます。

 

返済期間20年の借入金の返済内訳:

元金返済:100,000円

借入利息支払い:3,000円

返済日に会社の普通預金口座から引き落としになる金額:103,000円

 

この場合には、財務値にはどのように反映されるのでしょうか。

 

経理処理(簿記)上は、

 

借方          貸方

長期借入金100,000円   普通預金100,000円

支払利息3,000円   普通預金3,000円

 

という処理(仕訳)となります。

 

ここで、この返済の時の名称(勘定科目)は、

 

貸借対照表上は、借入金と普通預金

 

損益計算書上は、支払利息

 

に分かれます。

 

貸借対照表から見ると、

 

普通預金が103,000円減少します。

 

長期借入金が100,000円減少します。

 

次に、損益計算書上から見てみると、

 

支払利息が3,000円発生(増加)します。

 

支払利息という費用が3,000円発生するので、その分利益が減ります。

 

今回の返済以外に取引がないのであれば、損益計算書上からは3,000円の資金がマイナスになっているだけと思われますが、実際にはそれ以上に資金が減っています。

 

その金額は、元金返済に相当する100,000円なのです。

 

この100,000円という数値は、損益計算書でなく、貸借対照表に反映されますが、その分も資金が出ていっていますので、最終的に103,000円の資金が減っているのです。

 

キャッシュフロー計算書という、会社の資金収支状況を作成していればその変動が分かりますが、その計算書を作成していない場合もあります。

 

このように、損益計算書上の利益(損失)を見ただけでは、会社の手元資金の変動がどれくらいあったのかを検証する事ができません、

 

利益だけを見ても、会社の事業活動が順調に推移しているのかが分かりません。

 

資金が円滑にまわるからこそ、事業活動も出来るのです。

 

金融機関へ返済をする際には、この点にご注意するようにしましょう。

 

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